
宮崎県感染症発生動向調査2012年第38号
第14巻第38号[宮崎県第38週(9/17〜9/23)全国第37週(9/10〜9/16)
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県第38週の発生動向
定点医療機関からの報告総数は688人(定点あたり20.6)で、前週比69%と減少した。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
前週に比べ増加した疾患はなかった。減少した主な疾患はRSウイルス感染症とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。
【RSウイルス感染症】
- 報告数は210人(5.8)で前週比59%と減少したが、例年同時期の定点あたり平均値(1.5)の約4倍である。宮崎市(8.4)、延岡・日南(各8.3)保健所からの報告が多く、年齢別では6ヶ月から2歳が全体の約8割を占めた。
【手足口病】
- 報告数は136人(3.8)で前週比80%と減少したが、
例年同時期の定点あたり平均値(1.2)の約3倍である。日南(8.7)、都城(6.5)保健所からの報告が多く、年齢別では6ヶ月から3歳が全体の約9割を占めた。
基幹定点からの報告
- 無菌性髄膜炎:宮崎市(1人)保健所から報告された。患者は2ヶ月で、病原体検出せず。
- マイコプラズマ肺炎:延岡・高鍋(各1人)保健所から報告された。患者は1歳と2歳。
流行警報レベル開始基準値超過疾患
全数把握対象疾患
- 1類感染症
報告なし。
- 2類感染症
結核8例。
- 3類感染症
腸管出血性大腸菌感染症3例。
- 4類感染症
報告なし。
- 5類感染症
クロイツフェルト・ヤコブ病1例、麻しん1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2012年第1週〜38週)

( )内は今週届出分、再掲
全国第37週の発生動向
定点医療機関あたりの患者報告総数は11.2で、前週比105%と増加した。今週増加した主な疾患はRSウイルス感染症で、減少した主な疾患はヘルパンギーナであった。
RSウイルス感染症の報告数は3,789人(1.2)で、前週比136%と増加した。宮崎県(9.8)、福岡県(5.4)、佐賀県(3.9)からの報告が多く、年齢別では2歳以下が全体の約9割を占めた。
全数把握対象疾患(全国第37週)

- 風しん:東京都(25例)、大阪府(10例)からの報告が多い。
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