
宮崎県感染症発生動向調査2013年第4号
第15巻第4号[宮崎県第4週(1/21〜1/27)全国第3週(1/14〜1/20)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県平成25年第4週の発生動向
定点医療機関からの報告総数は3,124人(定点あたり65.3)で、前週比127%と増加した。
前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザと水痘で、減少した主な疾患はなかった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【インフルエンザ】
- 報告数は2,260人(38.3)で前週比143%と増加し、流行警報レベル開始基準値(30.0)を超えた。例年同時期の定点あたり平均値(36.2)の約1.1倍である。小林(49.0)、高鍋(46.2)、延岡(44.4)保健所の順に報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の32%、6〜9歳が20%、10〜14歳が19%、15〜19歳が6%、20歳代から50歳代が19%、60歳以上が4%を占めた。

【水痘】
- 報告数は104人(2.9)で前週比151%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(4.4)の約7割である。延岡(6.3)保健所からの報告が多く、年齢別では6ヶ月から2歳が全体の約7割を占めた。

基幹定点からの報告
- マイコプラズマ肺炎:宮崎市(2人)保健所から報告された。患者は5歳と15歳。
流行警報レベル開始基準値超過疾患
全数把握対象疾患
- 1類感染症
報告なし。
- 2類感染症
結核8例。
- 3類感染症
報告なし。
- 4類感染症
つつが虫病1例。
- 5類感染症
梅毒2例。

全数把握対象疾患累積報告数(2013年第1週〜4週)

( )内は今週届出分、再掲
病原体情報(衛生環境研究所微生物部 平成25年1月27日までに検出)
細菌
ウイルス(サーベイランス)

- 麻疹疑い患者から風疹ウイルスが1例検出された。
- インフルエンザ疑い患者からインフルエンザAH3(A香港型)が3例検出された。国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、AH3亜型(A香港型)が最も多く検出されている。
ノロウイルス検出情報
全国第3週の発生動向
定点医療機関あたりの患者報告総数は35.1で、前週比127%と増加した。今週増加した主な疾患はインフルエンザで、減少した主な疾患は水痘と感染性胃腸炎であった。
インフルエンザの報告数は111,475人(22.6)で、前週比187%と増加した。福島県(38.6)、茨城県(36.2)、群馬県(35.7)からの報告が多く、9つの県で流行警報レベル開始基準値を超えている。年齢別では、5歳以下が26%、6〜9歳が17%、10〜14歳が15%、15〜19歳が6%、20歳代から50歳代が29%、60歳以上が7%を占めた。
全数把握対象疾患(全国第3週)
インフルエンザ情報《県内第4週、全国第3週(再掲)》
県内4週インフルエンザ発生動向
平成25年1月21日〜1月27日までの1週間で2,260人(定点あたり38.3)の報告があり、前週の約1.4倍に増加した(図1)。例年同時期の定点あたり平均値(36.2)の約1.1倍ある。保健所別報告数を(図2)、年齢群別患者発生割合を(図3)に示す。


全国第3週インフルエンザ発生動向
平成25年1月14日〜1月20日までの1週間で111,475人(22.6)の報告があり、前週比187%と増加した。福島県(38.6)、茨城県(36.2)、群馬県(35.7)からの報告が多く、9つの県で流行警報レベル開始基準値を超えている。年齢別では、5歳以下が26%、6〜9歳が17%、10〜14歳が15%、15〜19歳が6%、20歳代から50歳代が29%、60歳以上が7%を占めた。
PDFファイルダウンロード