
宮崎県感染症発生動向調査2013年第26号
第15巻第26号[宮崎県第26週(6/24〜6/30)全国第25週(6/17〜6/23)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県平成25年第26週の発生動向
定点医療機関からの報告総数は775人(定点あたり24.0)で、前週比102%と横ばいであった。
前週に比べ増加した主な疾患は手足口病とヘルパンギーナで、減少した主な疾患はインフルエンザと水痘であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【手足口病】
- 報告数は145人(4.0)で前週比142%と増加した。5週連続で増加している。例年同時期の定点あたり平均値*(6.4)の約6割である。延岡(21.3)、日向(6.3)保健所からの報告が多く、年齢別では6ヶ月から3歳が全体の約9割を占めた。

【ヘルパンギーナ】
- 報告数は63人(1.8)で前週比225%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値*(4.9)の約4割である。中央(6.0)、日向(3.8)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳が全体の約6割を占めた。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告
- 無菌性髄膜炎:宮崎市保健所管内で1人報告された。患者は8歳で病原体不明。
- マイコプラズマ肺炎:延岡保健所管内で2人報告された。患者はいずれも2歳。
流行警報レベル開始基準値超過疾患
全数把握対象疾患
- 1類感染症
報告なし。
- 2類感染症
結核5例。
- 3類感染症
腸管出血性大腸菌感染症1例。
- 4類感染症
日本紅斑熱1例。
- 5類感染症
後天性免疫不全症候群1例、梅毒1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2013年第1週〜26週)

( )内は今週届出分、再掲
病原体情報(衛生環境研究所微生物部 平成25年7月1日までに検出)
ウイルス

- インフルエンザと診断された幼児からインフルエンザAH3型が検出された。
- エンテロウイルス感染疑いの乳児からエコーウイルス18型が分離された。当所では今年度に入り7例目である。また、全国的にもコクサッキーウイルスA6型、エンテロウイルス71型、エコーウイルス6型に次いで多く報告されている。
- ノロウイルス脳症疑いの乳児からノロウイルスGU型が検出された。
細菌
全国第25週の発生動向
定点医療機関あたりの患者報告総数は13.7で、前週比97%と横ばいであった。今週増加した主な疾患は手足口病とヘルパンギーナで、減少した主な疾患は感染性胃腸炎とインフルエンザであった。
手足口病の報告数は6,589人(2.1)で前週比157%と増加した。佐賀県(9.7)、大分県(8.4)、熊本県(8.1)からの報告が多く、年齢別では1歳から3歳が全体の約7割を占めた。
ヘルパンギーナの報告数は1,975人(0.63)で前週比154%と増加した。熊本県(2.6)、佐賀県(2.1)、徳島県・山口県(各1.8)からの報告が多く、年齢別では6ヶ月から3歳が全体の約8割を占めた。
全数把握対象疾患(全国第25週)

- 風しん:大阪府(120例)、東京都(88例)、神奈川県(55例)、兵庫県(37例)からの報告が多い。九州の報告数:福岡県(19例)、鹿児島県(18例)、佐賀県(2例)、長崎県・熊本県・大分県(各1例)。
先天性風しん症候群:東京都(1例)
PDFファイルダウンロード