
宮崎県感染症発生動向調査2014年第3号
第16巻第3号[宮崎県第3週(1/13〜1/19)全国第2週(1/6〜1/12)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県平成26年第3週の発生動向
定点医療機関からの報告総数は1,979人(定点あたり47.9)で、前週比146%と増加した。
前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザ、RSウイルス感染症、感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は水痘であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【インフルエンザ】
- 報告数は1,155人(19.6)で前週比256%と増加し、流行注意報レベル(定点あたり10.0)を超えた。例年同時期の定点あたり平均値*(29.9)の約7割である。延岡(37.4)、小林(24.2)、宮崎市(22.7)保健所からの報告が多く、流行警報レベル開始基準値(定点あたり30.0)を超えている地域もある。年齢別では5歳以下が全体の37%、6〜9歳が24%、10〜14歳が16%、15〜19歳が3%、20歳代〜50歳代が16%、60歳以上が4%を占めた。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

【感染性胃腸炎】
- 報告数は498人(13.8)で前週比120%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値*(18.1)の約8割である。日南(32.3)、小林(25.3)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳が全体の約半数を占めた。

【RSウイルス感染症】
- 報告数は66人(1.8)で前週比183%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値*(1.5)の約1.3倍である。中央(5.0)保健所からの報告が多く、年齢別では6ヶ月から1歳が全体の約半数を占めた。

基礎幹定点からの報告
- 細菌性髄膜炎:小林保健所管内から1人報告された。患者は30歳代で病原体不明。
- 無菌性髄膜炎:都城保健所管内から1人報告された。患者は1歳でRespiratory syncytial virusが検出された。
- 感染性胃腸炎(ロタウイルス):高鍋保健所管内から2人報告された。患者は5歳と80歳代。
流行警報レベル開始基準値超過疾患
全数把握対象疾患
- 1類感染症
報告なし。
- 2類感染症
結核2例。
- 3類感染症
報告なし。
- 4類感染症
報告なし。
- 5類感染症
アメーバ赤痢2例、急性脳炎1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2014年第1週〜3週)

( )内は今週届出分、再掲
全国第2週の発生動向
定点医療機関あたりの患者報告総数は23.9で、前週比242%と増加した(前週は年末年始含む)。今週増加した主な疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎で、大きく減少した疾患はなかった。
インフルエンザの報告数は27,100人(5.5)で、前週比255%と増加した。沖縄県(19.9)、鹿児島県(9.3)、岐阜県(8.9)からの報告が多く、年齢別では、5歳以下が全体の28%、6〜9歳が15%、10〜14歳が10%、15〜19歳が5%、20歳代〜50歳代が36%、60歳以上が6%を占めた。
感染性胃腸炎の報告数は34,445人(11.0)で、前週比257%と増加した。大分県(21.3)、鹿児島県(18.1)、高知県(15.5)からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳で全体の約4割を占めた。
全数把握対象疾患(全国第2週)
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