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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2015年第25号

第17巻25号[宮崎県第25週(6/15〜6/21)全国第24週(6/8〜6/14)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県2015年第25週の発生動向

トピックス

手足口病(定点把握対象):第25週(6/15〜6/21)の県内の定点当たり報告数は5.1で、今年初めて流行警報開始レベル(5.0)を超えました。2013年と比較して2週間早くなっています(2014年は警報レベル超えず)。詳細後述。

全数報告の感染症(25週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核3例。
  • 3類感染症
    腸管出血性大腸菌感染症1例。
  • 4類感染症
    報告なし。
  • 5類感染症
    ウイルス性肝炎1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2015年第1週〜25週)

( )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は981人(定点当たり28.8)で、前週比109%とやや増加した。前週に比べ増加した主な疾患は手足口病とヘルパンギーナで、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【感染性胃腸炎】
・報告数は378人(10.5)で、前週比93%とやや減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(8.0)の約1.3倍と多い。日南(22.3)、小林(22.0)保健所からの報告が多く、年齢別では1〜3歳が全体の約4割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

【手足口病】
・報告数は185人(5.1)で、前週比167%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(4.3)の約1.2倍と多い。中央(25.0)、宮崎市(9.5)保健所からの報告が多く、年齢別では1〜2歳が全体の約7割を占めた。

 

【ヘルパンギーナ】
・報告数は141人(3.9)で、前週比141%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(3.9)と同程度であった。日南(18.3)、延岡(6.8)保健所からの報告が多く、年齢別では1〜2歳が全体の約6割を占めた。

流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

全国第24週の発生動向

全数報告の感染症(全国第24週)
定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比111%と増加した。前週と比較して増加した主な疾患は手足口病と伝染性紅斑で、減少した主な疾患はインフルエンザと水痘であった。

手足口病の報告数は8,421人(2.7)で前週比143%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(1.4)の約1.9倍と多い。徳島県(13.8)、香川県(8.5)からの報告が多く、年齢別では1〜2歳が全体の約半数を占めた。

伝染性紅斑の報告数は2,894人(0.92)で前週比142%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.47)の約2.0倍と多い。滋賀県(2.6)、福島県(2.5)、埼玉県(2.3)からの報告が多く、年齢別では4〜6歳が全体の約半数を占めた。

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