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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2016年第16号

第18巻16号[宮崎県第16週(4/18〜4/24)全国第15週(4/11〜4/17)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第16週の発生動向

全数報告の感染症(16週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核6例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:E型肝炎1例。
  • 5類感染症:アメーバ赤痢1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2016年第1週〜第16週)

( )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は905人(定点当たり27.5)で、前週比91%と減少した。前週に比べ増加した主な疾患は感染性胃腸炎と伝染性紅斑で、減少した主な疾患はインフルエンザとRSウイルス感染症であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【感染性胃腸炎】
報告数は425人(11.8)で、前週比124%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(13.4)の約0.9倍であった。日南(27.3)、小林((20.0)保健所からの報告が多く、年齢別では1〜4歳が全体の約6割を占めた。

※過去5年間の当該週、前週、後週(計16週)の平均値

【流行性耳下腺炎】
報告数は93人(2.6)で、前週比73%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.82)の約3.2倍であった。小林(7.7)、日向(7.3)、延岡(5.3)保健所からの報告が多く、年齢別では3〜7歳が全体の約7割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

○細菌性髄膜炎:日南保健所から1例報告があった。0〜4歳であった。
○マイコプラズマ肺炎:延岡、高鍋保健所から1例ずつ報告があった。0〜4歳が1例、5〜9歳が1例であった。
○感染性胃腸炎(ロタウイルス):都城保健所から1例報告があった。0〜4歳であった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 平成28年4月26日までに検出)

細菌

ウイルス

○インフルエンザと診断された乳幼児7名から、AH1pdm09型が6件、B型(ビクトリア系統)が1件分離された。県内におけるインフルエンザの報告数は減少傾向にあるが、引き続き注意する必要がある。

○呼吸器症状を有する乳幼児2名から、パラインフルエンザウイルス1型が1件、ヒトメタニューモウイルスが1件検出された。パラインフルエンザウイルス、ヒトメタニューモウイルスは、春〜夏にかけて多くみられる。現在、流行は認めていないが、今後の発生動向に注意する必要がある。

全国第15週の発生動向

全数報告の感染症(全国第15週)
定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比95%と減少した。前週と比較して増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎とRSウイルス感染症であった。減少した主な疾患はインフルエンザと水痘であった。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は7,238 人(2.3)で前週比124%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.9)の約1.2 倍であった。山形県(6.0)、鳥取県(5.6) 北海道(5.2)からの報告が多い。年齢群別では4〜5 歳が全体の約3 割を占めていた。

流行性耳下腺炎の報告数は2,589 人(0.82)で前週比101%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(0.43)の約1.9 倍であった。宮崎県(3.5)、山形県(3.3)、石川県(2.4)からの報告が多く、年齢別では3〜6 歳が全体の約半数を占めた。

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