
宮崎県感染症発生動向調査2016年第21号
第18巻21号[宮崎県第21週(5/23〜5/29)全国第20週(5/16〜5/22)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県第21週の発生動向
全数報告の感染症(21週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核7例。
- 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症3例。
- 4類感染症:つつが虫病1例。
- 5類感染症:ウイルス性肝炎1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2016年第1週〜21週)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関からの報告総数は797人(定点当たり26.3)で、前週比120%と増加した。前週に比べ増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎、水痘と手足口病で、減少した主な疾患はインフルエンザであった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
報告数は145人(4.0)で、前週比156%と大幅に増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(3.3)の約1.2倍であった。中央(16.0)、日南(10.3)保健所からの報告が多く、年齢別では4〜5歳が全体の約4割を占めた。
【流行性耳下腺炎】
報告数は130人(3.6)で、前週比106%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.73)の約5.0倍であった。日向(14.5)、小林(10.3)、延岡(6.3)保健所からの報告が多く、年齢別は別グラフに示す。


*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値
基幹定点からの報告
○マイコプラズマ肺炎:宮崎市保健所から8例報告があった。0〜4歳が5例、5〜9歳が1例、10歳代が2例であった。
○感染性胃腸炎(ロタウイルス):宮崎市保健所、高鍋保健所から1例ずつ報告があった。0〜4歳が1例、5〜9歳が1例であった。
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患
全国2016年第20週の発生動向
全数報告の感染症(全国第20週)
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比103%とほぼ横ばいであった。前週と比較して増加した主な疾患は手足口病とヘルパンギーナであった。減少した主な疾患はインフルエンザと水痘であった。
流行性耳下腺炎の報告数は2,967人(0.95)で前週比100%と横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(0.47)の約2.0倍であった。宮崎県(3.4)、山形県(3.1)、佐賀県(1.9)からの報告が多く、年齢別では4〜5歳が全体の約3割を占めた。
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