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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2016年第37号

第18巻37号[宮崎県第37週(9/12〜9/18)全国第36週(9/5〜9/11)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第37週の発生動向

トピックス
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(全数報告の感染症)の報告が宮崎市保健所から1例あった。県内での報告は今年7例目で、累計34例(平成25年3月届出開始以降)となった。患者は70歳代女性で、発症は9月上旬であった。ダニの刺し口については不明、海外渡航歴はなかった。

全数報告の感染症(37週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核4例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:重症熱性血小板減少症候群1例。
  • 5類感染症:梅毒1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2016年第1週〜37週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定定点医療機関からの報告総数は666人(定点当たり22.4)で、前週比97%とほぼ横ばいであった。前週に比べ増加した主な疾患は水痘とヘルパンギーナで、減少した主な疾患は感染性胃腸炎と手足口病であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【RSウイルス感染症】
報告数は102人(2.8)で、前週比111%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(4.2)の約0.7倍であった。日向(10.0)、延岡(9.8)保健所からの報告が多く、年齢別は1歳が全体の約4割を占めた。

【流行性耳下腺炎】
報告数は61人(1.7)で、前週比107%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.69)の約2.5倍であった。高千穂(9.0)、小林(3.3)、高鍋(3.0)保健所からの報告が多く、年齢別は別グラフに示す。

 

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

○マイコプラズマ肺炎:宮崎市(4例)、高鍋(2例)保健所から報告があった。0〜4歳、5〜9歳、10歳代が各2例ずつであった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

全国2016年第36週の発生動向

全数報告の感染症(全国第36週)

麻しんの報告数は23例で前週比約0.9倍と減少した。兵庫県(11例)、大阪府(6例)、千葉県(3例)からの報告が多く、九州地方からの報告はなかった。年齢別では10歳未満が全体の約3割を占めた。

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比101%とほぼ横ばいであった。前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。減少した主な疾患はヘルパンギーナと咽頭結膜熱であった。

RSウイルス感染症の報告数は3,347人(1.1)で前週比123%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.71)の約1.5倍であった。新潟県(3.5)、宮崎県(2.6)、岩手県(2.2)からの報告が多く、年齢別では1歳が全体の約4割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

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