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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2016年第46号

第18巻46号[宮崎県第46週(11/14〜11/20)全国第45週(11/7〜11/13)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第46週の発生動向

全数報告の感染症(46週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核2例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:つつが虫病4例。
  • 5類感染症:ウイルス性肝炎1例、カルバペネム耐性腸内細菌感染症1例、後天性免疫不全症候群1例、梅毒1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2016年第1週〜46週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は826人(定点当たり25.0)で、前週比115%と増加した。前週に比べ増加した主な疾患は感染性胃腸炎とインフルエンザで、減少した主な疾患は手足口病と流行性耳下腺炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【感染性胃腸炎】
報告数は496人(13.8)で、前週比138%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(13.7)の約1.0倍であった。小林(29.7)、中央(19.0)、宮崎市(17.2)保健所からの報告が多く、年齢別は1〜4歳が全体の約半数を占めた。

【手足口病】
報告数は101人(2.8)で、前週比86%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.4)の約2.0倍であった。日南(9.0)、中央(8.0)、延岡(3.0)保健所からの報告が多く、年齢別は1〜2歳が全体の約6割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

○マイコプラズマ肺炎:宮崎市(4例)、高鍋(2例)、日向(1例)保健所から報告があった。0〜4歳が4例、5〜9歳が2例、10歳代が1例であった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 平成28年11月21日までに検出)

細菌

ウイルス

○今シーズン当所では初めて、A型インフルエンザと診断された成人からインフルエンザウイルスAH3が検出された。全国のインフルエンザウイルス分離、検出状況をみると、AH3の割合が最も多く、ついでAH1pdm09、B型となっている。今後、本格的にインフルエンザシーズンへと突入するため、発生動向に注意が必要である。

○急性脳症の乳児からパレコウイルス1型が検出された。パレコウイルスは呼吸器症状や胃腸炎など比較的軽い症状の場合が多いが、脳炎や心筋炎といった重篤な症状を起こすこともあるため注意が必要である。

全国2016年第45週の発生動向

全数報告の感染症(全国第45週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比124%と増加した。前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎であった。減少した主な疾患はRSウイルス感染症と手足口病であった。

インフルエンザの報告数は4,133人(0.84)で前週比142%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.15)の約5.6倍であった。沖縄県(8.0)、栃木県(2.9)、北海道、福井県(1.9)からの報告が多く、年齢別では9歳以下が全体の約4割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

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