
宮崎県感染症発生動向調査2019年第51号
第21巻第51号[宮崎県第51週(12/16〜12/22)全国第50週(12/9〜12/15)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県第51週の発生動向
トピックス
梅毒(全数報告の感染症)の報告が小林、日向(各1 例)保健所管内からあった。県内の今年の累計報告数は23 例で、1999 年以降最も多い報告数となった。今年の年齢群別では20〜30 歳代が14 例で全体の約6 割を占める。

*2019 年は51 週まで
全数報告の感染症(51週までに新たに届出のあったもの)
- 1 類感染症:報告なし。
- 2 類感染症:結核2 例。
- 3 類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1 例。
- 4 類感染症:つつが虫病7 例。
- 5 類感染症:梅毒2 例。

全数把握対象疾患累積報告数(2019年第1週〜51週)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関からの報告総数は1,808 人(定点当たり39.8)で、前週比120%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザとA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した疾患は咽頭結膜熱であった。。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【インフルエンザ】
報告数は1,132人(19.2)で、前週比130%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(9.1)の約2.1倍である。延岡(27.6)、高千穂(23.5)、都城(22.1)保健所からの報告が多く、年齢群別では10歳未満が全体の約6割を占めた。
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
報告数は170人(4.7)で、前週比135%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(2.7)の約1.7倍である。日南(10.0)、都城(7.8)、宮崎市(5.6)保健所からの報告が多く、年齢群別では3〜6歳が全体の約半数を占めた。
*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値
基幹定点からの報告
マイコプラズマ肺炎:宮崎市保健所から1 例報告があり、0〜4 歳であった。
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患
全国2019年第50週の発生動向
全数報告の感染症(全国第50週)
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比130%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は手足口病とヘルパンギーナであった。
インフルエンザの報告数は77,425 人(15.6)で前週比164%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(5.4)の約2.9 倍である。山口県(31.9)、北海道(29.8)、宮城県(26.7)からの報告が多く、年齢群別では10 歳未満が全体の約半数を占めている。
感染性胃腸炎の報告数は20,886 人(6.6)で前週比111%と増加したが、例年同時期の定点当たり平均値*(11.5)の約0.6 倍である。熊本県(15.3)、福井県(12.2)、富山県(12.1)からの報告が多く、年齢群別では1〜4 歳が全体の約半数を占めている。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値
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