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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2022年第10号

第24巻第10号 [宮崎県第10週(3/7〜3/13) 全国第9週(2/28〜3/6)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

令和4年第10週の発生動向

トピックス
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が1,555例あり、2022年の累積報告数は15,439例となった。
全数報告の感染症(10週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核4例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:報告なし。
  • 5類感染症:カルバペネム耐性腸内細菌感染症1例、播種性クリプトコックス症1例。


新型インフルエンザ等感染症(10週に新たに届出のあったもの)

○新型コロナウイルス感染症1,555例:保健所、年齢別報告数及び主な症状は表のとおりであった。

全数把握対象疾患累積報告数(2022年第1週〜第10週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は362人(定点当たり10.6)で、前週比96%とほぼ横ばいであった。なお、前週に比べ増加した主な疾患は特になく、減少した主な疾患はRSウイルス感染症であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【RSウイルス感染症】

報告数は45人(1.3)で、前週比74%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.4)の約0.9倍であった。延岡(3.0)、宮崎市(2.2)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から3歳が全体の8割を占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は266人(7.4)で、前週比104%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(8.9)の約0.8倍であった。中央(18.0)、日南(13.0)、延岡(7.8)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から4歳が全体の7割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

なし。

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和4年3月14日までに検出)

細菌

なし。

ウイルス

なし。

全国2022年第9週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比104%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症と水痘で、減少した主な疾患は手足口病と伝染性紅斑であった。

RSウイルス感染症の報告数は626人(0.20)で前週比118%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.36)の約0.6倍であった。富山県(3.0)、宮崎県(1.7)、島根県(1.1)からの報告が多く、年齢群別では6ヵ月から3歳が全体の約8割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は11,962人(3.8)で前週比104%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(4.7)の約0.8倍であった。大分県(12.4)、愛媛県(9.9)、香川県、鹿児島県(7.5)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約4割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2022年2月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は47人(3.6)で、前月比142%と増加した。また、昨年2月(2.9)の約1.2倍であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報報告数22人(1.7)で、前月及び昨年2月の約1.2倍であった。
    20歳代が全体の約6割を占めた。(男性9人・女性13人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数9人(0.69)で、前月の約2.3倍、昨年2月と同率であった。(男性3人、女性6人)
  • 尖圭コンジローマ:報告数2人(0.15)で、昨年2月の約0.7倍であった。(男性2人、前月報告なし)
  • 淋菌感染症:報告数14人(1.1)で前月の1.4倍、昨年2月の約1.8倍であった。(男性9人・女性5人)

【全国】
定点医療機関からの報告総数は3,877人(4.0)で、前月比87%と減少した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,201人(2.2)で前月比93%、性器ヘルペスウイルス感染症616人(0.63)で前月比81%、尖圭コンジローマ376人(0.38)で前月比88%、淋菌感染症684人(0.70)で前月比78%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は24人(3.4)で、前月比89%と減少した。また、昨年2月(2.3)の1.5倍であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報報告数24人(3.4)で、前月の約0.9倍、昨年2月の1.5倍であった。70歳以上が全体の約6割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。

【全国】
定点医療機関からの報告総数は1,165人(2.4)で、前月比92%と減少した。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,126人(2.4)で前月比93%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症28人(0.06)で前月比67%、薬剤耐性緑膿菌感染症11人(0.02)で前月比67%であった。

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