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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2022年第15号

第24巻第15号 [宮崎県第15週(4/11〜4/17) 全国第14週(4/4〜4/10)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和4年第15週の発生動向

トピックス
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が4,139例あり、2022年の累積報告数は28,791例となった。1週当たりの報告数としては、前週の3,632例を超え過去最多となった。
全数報告の感染症(15週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核5例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:報告なし。
  • 5類感染症:後天性免疫不全症候群1例、梅毒1例。


新型インフルエンザ等感染症(15週に新たに届出のあったもの)

○新型コロナウイルス感染症4,139例:保健所、年齢別報告数及び主な症状は表のとおりであった。

全数把握対象疾患累積報告数(2022年第1週〜第15週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は325人(定点当たり9.0)で、前週比95%とほぼ横ばいであった。なお、前週に比べ増加した主な疾患は特になく、減少した主な疾患は感染性胃腸炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【RSウイルス感染症】

報告数は66人(1.8)で、前週比105%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.9)とほぼ同率であった。高鍋(7.0)、延岡(4.8)、日向(3.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は2歳以下が約8割を占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は212人(5.9)で、前週比89%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(7.3)の約0.8倍であった。都城(15.8)、小林(6.7)、高鍋(5.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から3歳が全体の約半数を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

なし。

全国2022年第14週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比102%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患は水痘、手足口病びヘルパンギーナで、減少した主な疾患はRSウイルス感染症と流行性耳下腺炎であった。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は658人(0.21)で前週比95%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(1.6)の約0.1倍であった。鳥取県(1.7)、長崎県(0.64)からの報告が多く、年齢群別では2歳から5歳が全体の約半数を占めた。

感染性胃腸炎報告数は9,170人(2.9)で前週比104%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(4.1)の約0.7倍であった。宮崎県(6.6)、鹿児島県(5.6)、富山県(5.3)からの報告が多く、年齢群別では1歳から4歳が全体の約6割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2022年3月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は42人(3.2)で、前月比89%と減少した。また、昨年3月(3.4)とほぼ同程度であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報告数31人(2.4)で、前月及び昨年3月の約1.4倍であった。
    20歳代が全体の約6割を占めた。(男性9人・女性22人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数4人(0.31)で、前月及び昨年3月の約0.4倍であった。(男性1人、女性3人)
  • 尖圭コンジローマ:報告数1人(0.08)で、前月の0.5倍、昨年3月の約0.3倍であった。(男性1人)
  • 淋菌感染症:報告数6人(0.46)で前月の約0.4倍、昨年3月の約0.8倍であった。(男性5人・女性1人)

【全国】
定点医療機関からの報告総数は4,420人(4.5)で、前月比114%と増加した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,461人(2.5)で前月比112%、性器ヘルペスウイルス感染症710人(0.72)で前月比114%、尖圭コンジローマ455人(0.46)で前月比121%、淋菌感染症794人(0.81)で前月比116%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は19人(2.7)で、前月比79%と減少した。また、昨年3月(1.9)の約1.5倍であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数19人(2.7)で、前月の約0.8倍、昨年3月の約1.5倍であった。70歳以上が全体の約6割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。

【全国】
定点医療機関からの報告総数は1,284人(2.7)で、前月比110%と増加した。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,228人(2.6)で前月比109%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症40人(0.08)で前月比133%、薬剤耐性緑膿菌感染症16人(0.03)で前月比150%であった。

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