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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2022年第25号

第24巻第25号 [宮崎県第25週(6/20〜6/26) 全国第24週(6/13〜6/19)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和4年第25週の発生動向

トピックス
  • 今年7例目となる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(全数報告の感染症)の報告が宮崎市保健所管内からあった。患者は80歳代の女性で、ダニの刺し口は確認できなかった。また、6月中旬に発症し、6月下旬に死亡した。報告数が多かった昨年(13例)の25週時点(10例)と比較すると少ない報告数となっているが、届出時点で死亡が確認されたのは今年2例目であり、昨年(0例)より多くなっている。
    また、届出が開始されて以降の県内での累積報告数は、累計94例となった。
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が1,332例あり、2022年の累積報告数は51,675例となった。
全数報告の感染症(25週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核2例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1例。
  • 4類感染症:重症熱性血小板減少症候群1例。
  • 5類感染症:カルバペネム耐性腸内細菌感染症1例、クリプトスポリジウム症2例、クロイツフェルト・ヤコブ病1例。


新型インフルエンザ等感染症(25週に新たに届出のあったもの)

○新型コロナウイルス感染症1,332例:保健所、年齢別報告数及び主な症状は表のとおりであった。

全数把握対象疾患累積報告数(2022年第1週〜第25週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は301人(定点当たり8.4)で、前週比93%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はRSウイルス感染症とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した主な疾患は感染性胃腸炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【RSウイルス感染症】

報告数は36人(1.0)で、前週比144%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.56)の約1.8倍であった。高千穂(5.0)、日向(4.0)、延岡(1.5)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から4歳が全体の約8割を占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は183人(5.1)で、前週比82%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(6.6)の約0.8倍であった。小林(12.3)、日南(9.0)、中央(6.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から3歳が全体の約6割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

なし。

全国2022年第24週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比107%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症、手足口病及びヘルパンギーナで、減少した主な疾患は流行性耳下腺炎であった。

RSウイルス感染症の報告数は1,346人(0.43)で前週比159%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.81)の約0.5倍であった。岐阜県(2.1)、島根県(1.6)、愛知県(1.5)からの報告が多く、年齢群別では6ヵ月から3歳が全体の約8割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は17,970人(5.7)で前週比106%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(4.8)の約1.2倍であった。大分県(9.3)、福岡県(7.9)、東京都(7.5)からの報告が多く、年齢群別では1歳から4歳が全体の約6割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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