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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2022年第37号

第24巻第37号 [宮崎県第37週(9/12〜9/18) 全国第36週(9/5〜9/11)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和4年第37週の発生動向

トピックス
  • 第37週の梅毒(全数報告の感染症)の報告が8例と多くなっている。2022年の累計報告数が68例となり、1999年以降最も多くなった前年(89例)の第37週時点(62例)を超える報告数となっている。
    性別は男性が38例、女性が30例で、年齢群別では、20歳代が全体の約4割を占めている。また、保健所別では宮崎市保健所管内からの報告が最も多く、42例となっている。
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が5,593例あり、先週(8,660例)の約0.6倍となった。2022年の累積報告数は183,790例となった。※詳細は宮崎県新型コロナウイルス感染症特設サイトを御覧ください。
全数報告の感染症(37週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核4例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症3例。
  • 4類感染症:レプトスピラ症2例。
  • 5類感染症:カルバペネム耐性腸内細菌感染症1例、後天性免疫不全症候群2例、梅毒8例、百日咳2例。

全数把握対象疾患累積報告数(2022年第1週〜第37週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は238人(定点当たり7.3)で、前週比108%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はRSウイルス感染症で、減少した主な疾患は特になかった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【RSウイルス感染症】

報告数は37人(1.0)で、前週比116%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(4.1)の約0.3倍であった。中央(5.0)、日向(3.0)、高鍋(2.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から3歳が全体の約7割を占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は120人(3.3)で、前週比100%と横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(5.8)の約0.6倍であった。中央(9.0)、日向(5.3)、高鍋(4.5)保健所からの報告が多く、年齢群別は6ヵ月から2歳が全体の約半数を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

なし

全国2022年第36週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比102%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症、伝染性紅斑及び流行性耳下腺炎で、減少した主な疾患は咽頭結膜熱であった。

RSウイルス感染症の報告数は4,978人(1.6)で前週比111%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.0)の約0.8倍であった。徳島県(4.7)、山口県(4.4)、香川県(3.5)からの報告が多く、年齢群別では6ヵ月から3歳が全体の約8割を占めた。

手足口病の報告数は11,774人(3.8)で前週比101%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(1.9)の約2.0倍であった。山形県(17.9)、宮城県(12.3)、福島県(6.7)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約8割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2022年8月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は28人(2.2)で、前月比58%と減少した。また、昨年8月(2.9)の約0.7倍であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報告数19人(1.5)で、前月の約0.7倍、昨年8月の約1.4倍であった。
    20歳代が全体の約7割を占めた。(男性8人・女性11人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数4人(0.31)で、前月の0.4倍、昨年8月の約0.2倍であった。(女性4人)
  • 尖圭コンジローマ:報告なし。
  • 淋菌感染症:報告数5人(0.38)で、前月の約0.5倍、昨年8月の約0.8倍であった。(男性2人、女性3人)

【全国】
定点医療機関からの報告総数は4,660人(4.8)で、前月比97%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,519人(2.6)で前月比97%、性器ヘルペスウイルス感染症752人(0.77)で前月比99%、尖圭コンジローマ552人(0.56)で前月比106%、淋菌感染症837人(0.85)で前月比91%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は27人(3.9)で、前月比113%と増加した。また、昨年8月(1.4)の2.7倍であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数27人(3.9)で、前月の約1.1倍、昨年8月の3.0倍であった。70歳以上が全体の約7割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。

【全国】
定点医療機関からの報告総数は1,309人(2.8)で、前月比106%と増加した。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,244人(2.6)で前月比107%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症53人(0.11)で前月比85%、薬剤耐性緑膿菌感染症12人(0.03)で前月比100%であった。

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