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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2022年第45号

第24巻第45号 [宮崎県第45週(11/7〜11/13) 全国第44週(10/31〜11/6)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和4年第45週の発生動向

トピックス
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が2,579例あり、先週(2,178例)の約1.2倍であった。2022年の累積報告数は201,281例となった。※詳細は宮崎県新型コロナウイルス感染症特設サイトを御覧ください。
全数報告の感染症(45週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核4例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:つつが虫病4例。
  • 5類感染症:カルバペネム耐性腸内細菌感染症2例、梅毒1例、播種性クリプトコックス症1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2022年第1週〜第45週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は279人(定点当たり8.2)で、前週比119%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はRSウイルス感染症と感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【感染性胃腸炎】

報告数は174人(4.8)で、前週比118%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(6.6)の約0.7倍であった。日南(7.7)、中央(6.0)、小林(5.7)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から3歳が全体の約半数を占めた。

【手足口病】

報告数は43人(1.2)で、前週比105%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.2)の約0.5倍であった。日向(2.8)、高鍋(2.3)、延岡(2.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は6ヵ月から3歳が全体のほとんどを占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

全国2022年第44週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比96%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザ、咽頭結膜熱及び伝染性紅斑で、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病及びヘルパンギーナであった。

RSウイルス感染症の報告数は2,681人(0.85)で前週比90%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.59)の約1.4倍であった。山形県(3.8)、沖縄県(2.7)、山口県、徳島県(2.3)からの報告が多く、年齢群別では3歳以下が全体の約9割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は2,681人(0.85)で前週比90%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.59)の約1.4倍であった。山形県(3.8)、沖縄県(2.7)、山口県、徳島県(2.3)からの報告が多く、年齢群別では3歳以下が全体の約9割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2022年10月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は35人(2.7)で、前月比117%と増加した。また、昨年10月(2.6)と同程度であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報告数23人(1.8)で、前月の約1.2倍、昨年10月の約1.3倍であった。
    20歳代が全体の約6割を占めた。(男性8人・女性15人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数5人(0.38)で、前月と同率、昨年10月の約0.5倍であった。(男性1人・女性4人)
  • 尖圭コンジローマ:報告なし。
  • 淋菌感染症:報告数7人(0.54)で、前月の約1.8倍、昨年10月の3.5倍であった。(男性6人・女性1人)

【全国】
定点医療機関からの報告総数は4,857人(5.0)で、前月比107%と増加した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,701人(2.8)で前月比106%、性器ヘルペスウイルス感染症736人(0.75)で前月比109%、尖圭コンジローマ517人(0.53)で前月比104%、淋菌感染症903人(0.92)で前月比108%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は31人(4.4)で、前月比124%と増加した。また、昨年10月(2.4)の約1.8倍であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数31人(4.4)で、前月の約1.2倍、昨年10月の約1.9倍であった。70歳以上が全体の約9割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。

【全国】
定点医療機関からの報告総数は1,310人(2.8)で、前月比99%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,225人(2.6)で前月比96%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症79人(0.17)で前月比170%、薬剤耐性緑膿菌感染症6人(0.01)で前月比50%であった。

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