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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2022年第48号

第24巻第48号 [宮崎県第48週(11/28〜12/4) 全国第47週(11/21〜11/27)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和4年第48週の発生動向

トピックス
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が3,983例あり、先週(3,692例)の約1.1倍であった。2022年の累積報告数は211,837例となった。※詳細は宮崎県新型コロナウイルス感染症特設サイトを御覧ください。
全数報告の感染症(48週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核4例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1例。
  • 4類感染症:つつが虫病5例、日本紅斑熱1例。
  • 5類感染症:梅毒5例。

全数把握対象疾患累積報告数(2022年第1週〜第48週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は277人(定点当たり8.4)で、前週比98%とほぼ横ばいであった。なお、前週に比べ増加した主な疾患は手足口病とヘルパンギーナで、減少した主な疾患はRSウイルス感染症とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【感染性胃腸炎】

報告数は175人(4.9)で、前週比92%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(7.7)の約0.6倍であった。中央(10.0)、小林(7.3)、日向(7.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から4歳が全体の約半数を占めた。

【手足口病】

報告数は30人(0.83)で、前週比150%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.5)の約0.6倍であった。延岡(2.0)、日南(1.3)、高千穂、日向(1.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は6ヵ月から2歳が全体の約8割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

なし

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和4年12月5日までに検出)

細菌

○10歳代の女性からEscherichia albertiiが分離された。E.albertiiは2003年に新種として正式に発表された下痢症起因菌で、国内でもE.albertiiを原因とする食中毒や集団感染事例が発生しており、患者数が200名を超える大規模な事例も報告されている。E.albertiiについて、細菌学的特徴や保菌動物、食中毒における感染経路及び媒介食品など不明な点が多いが、通常の食中毒予防の3原則(「付けない、増やさない、殺菌する」)、6ポイント(購入・保存・下準備・調理・食事・食品残品での留意)による対応で感染を予防する事が可能であると考えられる。

ウイルス

全国2022年第47週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比96%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患は流行性耳下腺炎で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症と手足口病であった。

RSウイルス感染症の報告数は1,835人(0.58)で前週比78%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.43)の約1.4倍であった。山形県(3.7)、新潟県、富山県(1.8)からの報告が多く、年齢群別では3歳以下が全体の約9割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は10,052人(3.2)で前週比100%と横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(4.7)の約0.7倍であった。福井県(7.8)、埼玉県(6.7)、東京都、宮崎県、熊本県 (5.3)からの報告が多く、年齢群別では1歳から4歳が全体の約半数を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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