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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2024年第7号

第26巻第7号 [宮崎県第7週 (2/12〜2/18) 全国第6週(2/5〜2/11)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和6年第7週の発生動向

全数報告の感染症(7週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核2例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1例。
  • 4類感染症:報告なし。
  • 5類感染症:アメーバ赤痢1例、クロイツフェルト・ヤコブ病1例、梅毒3例。

 

全数把握対象疾患累積報告数(2024年 第1週〜第7週 保健所受理分)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は2,689人(定点当たり53.9)で、前週比78%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は特になく、減少した主な疾患はインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、咽頭結膜熱及び感染性胃腸炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【新型コロナウイルス感染症】

報告数は559人(9.6)で、前週比71%と減少した。延岡(16.0)、中央(12.5)、高千穂(11.5)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約半数を占めた。

【インフルエンザ】

報告数は1,535人(26.5)で、前週比78%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(9.1)の約2.9倍であった。延岡(38.0)、中央(30.5)、都城(30.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約9割を占めた。

【咽頭結膜熱】

報告数は73人(2.0)で、前週比77%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.44)の約4.6倍であった。中央(10.0)、日南(4.0)、小林(2.7)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から6歳が全体の約9割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和6年2月19日までに検出)

細菌

報告なし

ウイルス


新型コロナウイルスゲノム解析結果情報(衛生環境研究所微生物部)

○第7週でBA.2.86系統が約92%を占め、JN.1系統(BA.2.86.1の子孫株)は約62%を占めた。

※BA.2.86系統はBA.2系統の亜系統で、スパイクタンパク質はBA.2系統に比較して30以上、XBB.1.5系統に比較して35以上のアミノ酸の違いがある。
「X」で始まる名前は遺伝子組換えで発生した系統に付けられる。
XBBはBJ.1(BA.2.10.1系統)/BM.1.1.1(BA.2.75.3系統)の組換え株である。
ゲノム解析は概ね前週の検体を用いて実施している。なお、解析検体数が多くない場合は割合の変動が大きくなる。
衛生環境研究所においては、県内医療機関の協力のもと、新型コロナウイルスのPCR陽性となった検体を毎週収集し、ゲノム解析を実施している。

全国2024年第6週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比97%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症で、減少した主な疾患は新型コロナウイルス感染症と手足口病であった。

インフルエンザの報告数は117,652人(23.9)で前週比106%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(10.1)の約2.4倍であった。福岡県(56.5)、佐賀県(38.2)、熊本県(34.8)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約8割を占めた。

新型コロナウイルス感染症の報告数は67,614人(13.8)で前週比85%と減少した。石川県(21.9)、愛知県(20.1)、群馬県(19.9)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約4割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

インフルエンザ情報《県内第7週、全国第6週(再掲)》

県内第7週インフルエンザ発生動向

2月12日〜2月18日までの1週間で1,535人(26.5)の報告があった。前週比78%と減少し、例年同時期の定点当たり平均値*(9.1)の約2.9倍であった。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

全国第6週インフルエンザ発生動向

2月5日〜2月11日までの1週間で117,652人(23.9)の報告があった。前週比106%と増加し、福岡県(56.5)、佐賀県(38.2)、熊本県(34.8)からの報告が多かった。年齢群別では5歳未満が全体の11%、5-9歳が40%、10-14歳が32%、15-19歳が6%、20-59歳が10%、60歳以上が1%であった。

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