
宮崎県感染症発生動向調査2024年第18号
第26巻第18号 [宮崎県第18週 (4/29〜5/5) 全国第17週(4/22〜4/28)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県薬務感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所
令和6年第18週の発生動向
トピックス
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
(全数報告の感染症)の報告が宮崎市保健所管内からあった。患者は80歳代の女性で、ダニの刺し口は確認できなかった。県内での報告は、累計112例となった。

全数報告の感染症(18週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核4例。
- 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症8例。
- 4類感染症:重症熱性血小板減少症候群1例、日本紅斑熱3例。
- 5類感染症:後天性免疫不全症候群1例、梅毒3例、播種性クリプトコックス症1例、百日咳5例。

全数把握対象疾患累積報告数(2024年 第1週〜第18週 保健所受理分)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
・定点医療機関からの報告総数は497人(定点当たり12.8)で、前週比60%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は特になく、減少した主な疾患はインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び感染性胃腸炎であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【新型コロナウイルス感染症】
報告数は93人(1.6)で、前週比54%と減少した。中央(3.5)、日南(3.4)、延岡(3.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が約3割だった。
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
報告数は139人(3.9)で、前週比64%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.2)の約3.2倍であった。宮崎市(5.4)、延岡(5.0)、日南(5.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は3歳から7歳が全体の約半数を占めた。
*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患
新型コロナウイルスゲノム解析結果情報(衛生環境研究所微生物部)

○第15-16週でBA.2.86系統が50%を占め、JN.1系統(BA.2.86.1の子孫株)は20%を占めている。
※BA.2.86系統はBA.2系統の亜系統で、スパイクタンパク質はBA.2系統に比較して30以上、XBB.1.5系統に比較して35以上のアミノ酸の違いがある。
ゲノム解析は概ね前週の検体を用いて実施している。なお、解析検体数が多くない場合は割合の変動が大きくなる。
衛生環境研究所においては、県内医療機関の協力のもと、新型コロナウイルスのPCR陽性となった検体を毎週収集し、ゲノム解析を実施している。
全国2024年第17週の発生動向
全数報告の感染症
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比100%と横ばいだった。なお、前週と比較して増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症であった。
インフルエンザの報告数は5,234人(1.1)で前週比58%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.82)の約1.3倍であった。山形県(3.6)、沖縄県(3.1)、山梨県(2.7)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約7割を占めた。
新型コロナウイルス感染症の報告数は15,786人(3.2)で前週比88%と減少した。沖縄県(8.3)、秋田県(6.4)、岩手県(6.2)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約3割を占めた。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値
新型コロナウイルス感染症情報《県内第18週、全国第17週(再掲)》
県内第18週新型コロナウイルス感染症発生動向
4月29日〜5月5日までの1週間で93人(1.6)の報告があった。前週比54%と減少し、中央(3.5)、日南(3.4)、延岡(3.3)保健所管内からの報告が多かった。

全国第17週新型コロナウイルス感染症発生動向
4月22日〜4月28日までの1週間で15,786人(3.2)の報告があった。前週比88%と減少し、沖縄県(8.3)、秋田県(6.4)、岩手県(6.2)からの報告が多かった。年齢群別では15歳未満が全体の約3割を占めた。
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