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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2024年第20号

第26巻第20号 [宮崎県第20週 (5/13〜5/19) 全国第19週(5/6〜5/12)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県薬務感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和6年第20週の発生動向

トピックス
  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
    (全数報告の感染症)の報告が宮崎市保健所管内からあった。患者は80歳代の女性で、ダニの刺し口があった。県内での報告は、累計113例となった。
全数報告の感染症(20週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核2例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1例。
  • 4類感染症:重症熱性血小板減少症候群1例。
  • 5類感染症:劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、梅毒7例、百日咳2例。

 

全数把握対象疾患累積報告数(2024年 第1週〜第20週 保健所受理分)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は811人(定点当たり21.5)で、前週比131%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は新型コロナウイルス感染症、RSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び手足口病で、減少した疾患は特になかった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【新型コロナウイルス感染症】

報告数は137人(2.4)で、前週比119%と増加した。中央(6.5)、高千穂(4.5)、延岡(3.7)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が約3割だった。

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

報告数は263人(7.3)で、前週比152%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.2)の約5.9倍であった。日南(12.0)、延岡(9.3)、都城(9.0)、高鍋(9.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は3歳から7歳が全体の約6割を占めた。

【手足口病】

報告数は100人(2.8)で、前週比154%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.1)の約1.4倍であった。日南(6.0)、延岡(4.8)、中央(4.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は6ヵ月から2歳が全体の約8割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

新型コロナウイルスゲノム解析結果情報(衛生環境研究所微生物部)

○第17-20週でXDQが約67%を占め、BA.2.86系統は約33%を占めている。

※XDQ系統は、BA.2.86.1とFL.15.1.1(XBB.1.9.1の子孫株)の組換え体で、現在、日本で流行している。
BA.2.86系統はBA.2系統の亜系統で、スパイクタンパク質はBA.2系統に比較して30以上、XBB.1.5系統に比較して35以上のアミノ酸の違いがある。
ゲノム解析は概ね前週の検体を用いて実施している。なお、解析検体数が多くない場合は割合の変動が大きくなる。
衛生環境研究所においては、県内医療機関の協力のもと、新型コロナウイルスのPCR陽性となった検体を毎週収集し、ゲノム解析を実施している。

全国2024年第19週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比129%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は新型コロナウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎及び手足口病で、減少した主な疾患はインフルエンザであった。

新型コロナウイルス感染症の報告数は13,652人(2.8)で前週比122%と増加した。沖縄県(12.0)、鹿児島県(4.6)、岩手県(4.5)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約2割を占めた。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は11,114人(3.5)で前週比132%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.83)の約4.3倍であった。山形県(8.5)、鳥取県(8.0)、北海道(6.0)からの報告が多く、年齢群別では4歳から7歳が全体の約4割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

新型コロナウイルス感染症情報《県内第20週、全国第19週(再掲)》

県内第20週新型コロナウイルス感染症発生動向

5月13日〜5月19日までの1週間で137人(2.4)の報告があった。前週比119%と増加し、中央(6.5)、高千穂(4.5)、延岡(3.7)保健所管内からの報告が多かった。

全国第19週新型コロナウイルス感染症発生動向

5月6日〜5月12日までの1週間で13,652人(2.8)の報告があった。前週比122%と増加し、沖縄県(12.0)、鹿児島県(4.6)、岩手県(4.5)からの報告が多かった。年齢群別では15歳未満が全体の約2割を占めた。

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