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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2024年第22号

第26巻第22号 [宮崎県第22週 (5/27〜6/2) 全国第21週(5/20〜5/26)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県薬務感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和6年第22週の発生動向

トピックス
  • 手足口病(定点把握対象疾患)
    第22週(5/27〜6/2)の県内定点当たり報告数が5.8となり、今年初めて流行警報レベル開始基準値(5.0)を超えた。定点当たりの報告数が流行警報レベル開始基準値(5.0)を超えるのは2021年第46週以来である。詳細後述。
全数報告の感染症(22週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核4例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症3例。
  • 4類感染症:日本紅斑熱1例。
  • 5類感染症:カルバペネム耐性腸内細菌感染症1例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例、 侵襲性肺炎球菌感染症2例、梅毒5例。

 

全数把握対象疾患累積報告数(2024年 第1週〜第22週 保健所受理分)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は1013人(定点当たり26.8)で、前週比110%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はRSウイルス感染症、感染性胃腸炎及び手足口病で、減少した疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎だった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【新型コロナウイルス感染症】

報告数は191人(3.3)で、前週比99%とほぼ横ばいだった。都城(5.6)、高千穂(4.0)、日南(3.6)、延岡(3.6)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が約3割だった。

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

報告数は240人(6.7)で、前週比87%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.5)の約4.4倍であった。日南(11.0)、中央(9.0)、宮崎市(8.8)保健所からの報告が多く、年齢群別は5歳から7歳が全体の約3割を占めた。

【手足口病】

報告数は207人(5.8)で、前週比163%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.9)の約2倍であった。延岡(15.0)、日向(8.5)、小林(8.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は6ヵ月から2歳が全体の約9割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

新型コロナウイルスゲノム解析結果情報(衛生環境研究所微生物部)

○第21-22週でJN.1系統が62.5%を占め、KP.3(JN1.11.1の子孫株)は、25.0%を占めている。XDQ系統は、37.5%を占めている。

※XDQ系統は、BA.2.86.1とFL.15.1.1 (XBB.1.9.1の子孫株)の組換え体で、現在、日本で流行している。
BA.2.86系統はBA.2系統の亜系統で、スパイクタンパク質はBA.2系統に比較して30以上、XBB.1.5系統に比較して35以上のアミノ酸の違いがある。
ゲノム解析は概ね前週の検体を用いて実施している。なお、解析検体数が多くない場合は割合の変動が大きくなる。
衛生環境研究所においては、県内医療機関の協力のもと、新型コロナウイルスのPCR陽性となった検体を毎週収集し、ゲノム解析を実施している。

全国2024年第21週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比108%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症、咽頭結膜熱及び手足口病で、減少した主な疾患はインフルエンザであった。

新型コロナウイルス感染症の報告数は16,554人(3.4)で前週比102%とほぼ横ばいだった。沖縄県(14.1)、鹿児島県(5.3)、北海道(4.8)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約2割を占めた。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は15,769人(5.0)で前週比102%とほぼ横ばいだった。例年同時期の定点当たり平均値*(1.2)の約4.3倍であった。鳥取県(12.7)、山形県(11.5)、北海道(9.4)からの報告が多く、年齢群別では4歳から7歳が全体の約4割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

新型コロナウイルス感染症情報《県内第22週、全国第21週(再掲)》

県内第22週新型コロナウイルス感染症発生動向

5月27日〜6月2日までの1週間で191人(3.3)の報告があった。前週比99%と横ばいで、都城(5.6)、高千穂(4.0)、延岡(3.6)、日南(3.6)保健所管内からの報告が多かった。

全国第21週新型コロナウイルス感染症発生動向

5月20日〜5月26日までの1週間で16,554人(3.4)の報告があった。前週比102%と横ばいで、沖縄県(14.1)、鹿児島県(5.3)、北海道(4.8)からの報告が多かった。年齢群別では15歳未満が全体の約2割を占めた。

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