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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2024年第23号

第26巻第23号 [宮崎県第23週 (6/3〜6/9) 全国第22週(5/27〜6/2)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県薬務感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和6年第23週の発生動向

トピックス
  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
    全数報告の感染症)の報告が宮崎市保健所管内からあった。患者は70歳代の男性で、ダニの刺し口があった。県内での報告は、累計114例となった。
全数報告の感染症(23週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核1例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1例。
  • 4類感染症:重症熱性血小板減少症候群1例。
  • 5類感染症:クロイツフェルト・ヤコブ病1例、梅毒4例、百日咳3例。

 

全数把握対象疾患累積報告数(2024年 第1週〜第23週 保健所受理分)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は1,148人(定点当たり29.0)で、前週比108%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は新型コロナウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び感染性胃腸炎で、減少した疾患は咽頭結膜熱、手足口病だった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【新型コロナウイルス感染症】

報告数は312人(5.4)で、前週比163%と増加した。日南(10.6)、高千穂(9.5)、延岡(7.0)、中央(7.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が約3割だった。

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

報告数は260人(7.2)で、前週比108%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.6)の約4.5倍であった。日南(11.3)、宮崎市(10.5)、延岡(7.8)保健所からの報告が多く、年齢群別は4歳から8歳が全体の約6割を占めた。

【手足口病】

報告数は182人(5.1)で、前週比88%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.6)の約2倍であった。延岡(12.5)、小林(12.0)、日向(7.5)保健所からの報告が多く、年齢群別は6ヵ月から3歳が全体の約9割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

○マイコプラズマ肺炎:宮崎市保健所から1例報告があった。年齢は5〜9歳であった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和6年6月10日までに検出)

細菌


ウイルス

○手足口病疑いの患者から、Coxsackievirus A6及びCytomegalovirusが分離、検出された。2024年に手足口病や不明の発疹症で搬入された検体からは、Coxsackievirus A6が4件、Cytomegalovirusが1件分離・検出されている。
第22週(2024年5月27日〜6月2日)に県内の手足口病が流行警報レベル開始基準値を超えており、今後大きな流行が継続することが予測されているため、手洗い等の感染予防対策の励行が重要である。

全国2024年第22週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比103%とほぼ横ばいだった。なお、前週と比較して増加した主な疾患は新型コロナウイルス感染症、手足口病及びヘルパンギーナで、減少した主な疾患はインフルエンザ、RSウイルス感染症であった。

新型コロナウイルス感染症の報告数は17,401人(3.5)で前週比105%と増加した。沖縄県(19.7)、鹿児島県(7.1)、北海道(5.4)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約2割を占めた。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は15,208人(4.9)で前週比96%とほぼ横ばいだった。例年同時期の定点当たり平均値*(1.2)の約4.1倍であった。鳥取県(10.8)、山形県(10.6)、北海道(9.3)からの報告が多く、年齢群別では4歳から7歳が全体の約4割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

新型コロナウイルス感染症情報《県内第23週、全国第22週(再掲)》

県内第23週新型コロナウイルス感染症発生動向

6月3日〜6月9日までの1週間で312人(5.4)の報告があった。前週比163%と増加し、日南(10.6)、高千穂(9.5)、延岡(7.0)、中央(7.0)保健所管内からの報告が多かった。

全国第22週新型コロナウイルス感染症発生動向

5月27日〜6月2日までの1週間で17,401人(3.5)の報告があった。前週比105%と増加し、沖縄県(19.7)、鹿児島県(7.1)、北海道(5.4)からの報告が多かった。年齢群別では15歳未満が全体の約2割を占めた。

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