
宮崎県感染症発生動向調査2024年第26号
第26巻第26号 [宮崎県第26週 (6/24〜6/30) 全国第25週(6/17〜6/23)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県薬務感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所
令和6年第26週の発生動向
トピックス
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
(全数報告の感染症)の報告が日南保健所管内からあった。患者は80歳代の女性で、ダニの刺し口は確認できなかった。県内での報告は、累計116例となった。

全数報告の感染症(26週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核4例。
- 3類感染症:報告なし。
- 4類感染症:重症熱性血小板減少症候群1例。
- 5類感染症:梅毒4例、破傷風1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2024年 第1週〜第26週 保健所受理分)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
・定点医療機関からの報告総数は1,537人(定点当たり36.1)で、前週比115%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は新型コロナウイルス感染症、手足口病及びヘルパンギーナで、減少した疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【新型コロナウイルス感染症】
報告数は683人(11.8)で、前週比159%と増加した。日南(23.4)、高鍋(15.5)、都城(13.4)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約3割を占めた。
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
報告数は227人(6.3)で、前週比90%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.4)の約4.6倍であった。宮崎市(8.7)、延岡(7.5)、日南(7.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は4歳から7歳が全体の約4割を占めた。
【手足口病】
報告数は195人(5.4)で、前週比108%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.5)の約3.6倍であった。高千穂(11.0)、延岡(10.8)、小林(7.7)保健所からの報告が多く、年齢群別は6ヵ月から2歳が全体の約8割を占めた。
*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告
○マイコプラズマ肺炎:高鍋保健所より1例報告があり、年齢は15〜19歳であった。
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患
新型コロナウイルスゲノム解析結果情報(衛生環境研究所微生物部)

○第25-26週でKP.3系統が約67%、KP.2系統が約22%を占めている。
※KP系統はJN.1.11.1の子孫株で、現在、日本や欧米で流行している。
ゲノム解析は概ね前週の検体を用いて実施している。なお、解析検体数が多くない場合は割合の変動が大きくなる。
衛生環境研究所においては、県内医療機関の協力のもと、新型コロナウイルスのPCR陽性となった検体を毎週収集し、ゲノム解析を実施している。
全国2024年第25週の発生動向
全数報告の感染症
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比106%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は新型コロナウイルス感染症、手足口病及びヘルパンギーナで、減少した主な疾患は咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び感染性胃腸炎であった。
新型コロナウイルス感染症の報告数は22,754人(4.6)で前週比111%と増加した。沖縄県(25.7)、鹿児島県(10.5)、佐賀県(8.5)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約2割を占めた。
手足口病の報告数は19,797人(6.3)で前週比133%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.4)の約4.5倍であった。三重県(16.4)、兵庫県(11.1)、滋賀県(10.4)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約7割を占めた。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値
新型コロナウイルス感染症情報《県内第26週、全国第25週(再掲)》
県内第26週新型コロナウイルス感染症発生動向
6月24日〜6月30日までの1週間で683人(11.8)の報告があった。前週比159%と増加し、日南(23.4)、高鍋(15.5)、都城(13.4)保健所管内からの報告が多かった。

全国第25週新型コロナウイルス感染症発生動向
6月17日〜6月23日までの1週間で22,754人(4.6)の報告があった。前週比111%と増加し、沖縄県(25.7)、鹿児島県(10.5)、佐賀県(8.5)からの報告が多かった。年齢群別では15歳未満が全体の約2割を占めた。
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