
宮崎県感染症発生動向調査2024年第27号
第26巻第27号 [宮崎県第27週 (7/1〜7/7) 全国第26週(6/24〜6/30)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県薬務感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所
令和6年第27週の発生動向
トピックス
- 新型コロナウイルス感染症(定点把握対象疾患)
第27週(7/1〜7/7)の県内定点当たり報告数が19.7(前週比約1.7倍)となり、第5週(1/29〜2/4)の報告数(17.9)を超え、今年最も高い値となった。また、第26週(6/24〜6/30)時点で、宮崎県全体の定点当たりの報告数が沖縄県、鹿児島県、熊本県に次いで全国第4位となっており、今後の動向に注意が必要である。詳細後述。
全数報告の感染症(27週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核2例。
- 3類感染症:報告なし。
- 4類感染症:報告なし。
- 5類感染症:梅毒2例、破傷風1例、百日咳1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2024年 第1週〜第27週 保健所受理分)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
・定点医療機関からの報告総数は2,052人(定点当たり45.1)で、前週比125%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は新型コロナウイルス感染症、RSウイルス感染症及びヘルパンギーナで、減少した疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と手足口病であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【新型コロナウイルス感染症】
報告数は1,145人(19.7)で、前週比168%と増加した。高千穂(35.0)、日南(29.8)、高鍋(29.5)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約4割を占めた。
【RSウイルス感染症】
報告数は242人(6.7)で、前週比146%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.5)の約4.5倍であった。中央(14.0)、宮崎市(11.7)、小林(6.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は6ヵ月から3歳が全体の約8割を占めた。
【手足口病】
報告数は170人(4.7)で、前週比87%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.4)の約3.4倍であった。日向(8.0)、延岡(7.8)、小林(7.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は6ヵ月から3歳が全体の約8割を占めた。
*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患
病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和6年7月8日までに検出)
細菌
ウイルス
全国2024年第26週の発生動向
全数報告の感染症
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比114%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は新型コロナウイルス感染症、RSウイルス感染症、手足口病及びヘルパンギーナで、減少した主な疾患は咽頭結膜熱であった。
新型コロナウイルス感染症の報告数は28,614人(5.8)で前週比126%と増加した。沖縄県(29.9)、鹿児島県(15.4)、熊本県(12.2)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約2割を占めた。
手足口病の報告数は26,544人(8.5)で前週比134%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.9)の約4.5倍であった。三重県(22.7)、兵庫県(13.4)、鹿児島県、香川県(12.8)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約7割を占めた。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値
新型コロナウイルス感染症情報《県内第27週、全国第26週(再掲)》
県内第27週新型コロナウイルス感染症発生動向
7月1日〜7月7日までの1週間で1,145人(19.7)の報告があった。前週比168%と増加し、高千穂(35.0)、日南(29.8)、高鍋(29.5)保健所管内からの報告が多かった。

全国第26週新型コロナウイルス感染症発生動向
6月24日〜6月30日までの1週間で28,614人(5.8)の報告があった。前週比126%と増加し、沖縄県(29.9)、鹿児島県(15.4)、熊本県(12.2)からの報告が多かった。年齢群別では15歳未満が全体の約2割を占めた。
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