
宮崎県感染症発生動向調査2024年第30号
第26巻第30号 [宮崎県第30週 (7/22〜7/28) 全国第29週(7/15〜7/21)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県薬務感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所
令和6年第30週の発生動向
全数報告の感染症(30週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核4例。
- 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1例。
- 4類感染症:報告なし。
- 5類感染症:報告なし。

全数把握対象疾患累積報告数(2024年 第1週〜第30週 保健所受理分)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
・定点医療機関からの報告総数は2,340人(定点当たり50.0)で、前週比100%と横ばいであった。なお、前週に比べ増加した主な疾患は、RSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病及びヘルパンギーナで、減少した主な疾患は新型コロナウイルス感染症であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【新型コロナウイルス感染症】
報告数は1,507人(26.0)で、前週比87%と減少した。延岡(42.9)、高千穂(32.0)、日南(30.0)、中央(30.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約4割を占めた。
【RSウイルス感染症】
報告数は182人(5.1)で、前週比108%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.8)の約2.9倍であった。中央(14.0)、高鍋(7.0)、宮崎市(5.1)保健所からの報告が多く、年齢群別は6ヵ月から3歳が全体の約9割を占めた。
【ヘルパンギーナ】
報告数は157人(4.4)で、前週比151%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.3)の約3.3倍であった。日南(10.0)、都城(7.7)、中央(6.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から4歳が全体の約7割を占めた。
*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告
○マイコプラズマ肺炎:高鍋(2例)、日向(2例)、延岡(1例)保健所から報告があった。年齢は5〜9歳が3例、0〜4歳が1例、10〜14歳が1例であった。
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患
新型コロナウイルスゲノム解析結果情報(衛生環境研究所微生物部)

○第30週では全てがKP.3系統で、そのうちKP.3.3系統が約82%を占めている。
※KP系統はJN.1.11.1の子孫株で、現在、日本、欧米で流行している。
ゲノム解析は概ね前週の検体を用いて実施している。なお、解析検体数が多くない場合は割合の変動が大きくなる。
衛生環境研究所においては、県内医療機関の協力のもと、新型コロナウイルスのPCR陽性となった検体を毎週収集し、ゲノム解析を実施している。
全国2024年第29週の発生動向
全数報告の感染症
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比96%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症で、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、手足口病及びヘルパンギーナであった。
新型コロナウイルス感染症の報告数は67,334人(13.6)で前週比122%と増加した。佐賀県(31.1)、宮崎県(29.7)、鹿児島県(27.4)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約2割を占めた。
RSウイルス感染症の報告数は5,274人(1.7)で前週比91%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.1)の約0.8倍であった。鹿児島県(5.0)、愛媛県(5.0)、福岡県(4.9)、宮崎県(4.7)からの報告が多く、年齢群別では3歳以下が全体の約9割を占めた。
手足口病の報告数は36,797人(11.7)で前週比88%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(3.3)の約3.5倍であった。三重県(27.6)、富山県(21.8)、静岡県(20.9)からの報告が多く、年齢群別では1歳から4歳が全体の約7割を占めた。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値
新型コロナウイルス感染症情報《県内第30週、全国第29週(再掲)》
県内第30週新型コロナウイルス感染症発生動向
7月22日〜7月28日までの1週間で1,507人(26.0)の報告があった。前週比87%と減少し、延岡(42.9)、高千穂(32.0)、日南(30.0)、中央(30.0)保健所管内からの報告が多かった。

全国第29週新型コロナウイルス感染症発生動向
7月15日〜7月21日までの1週間で67,334人(13.6)の報告があった。前週比122%と増加し、佐賀県(31.1)、宮崎県(29.7)、鹿児島県(27.4)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約2割を占めた。
PDFファイルダウンロード
バックナンバーはこちら