
宮崎県感染症発生動向調査2024年第31号
第26巻第31号 [宮崎県第31週 (7/29〜8/4) 全国第30週(7/22〜7/28)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県薬務感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所
令和6年第31週の発生動向
全数報告の感染症(31週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核2 例。
- 3類感染症:報告なし。
- 4類感染症:報告なし。
- 5類感染症:カルバペネム耐性腸内細菌感染症1 例、侵襲性肺炎球菌感染症1 例、梅毒2 例。

全数把握対象疾患累積報告数(2024年 第1週〜第31週 保健所受理分)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
・定点医療機関からの報告総数は1,939 人(定点当たり41.9)で、前週比84%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は、RSウイルス感染症、ヘルパンギーナで、減少した主な疾患は、新型コロナウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び手足口病であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【新型コロナウイルス感染症】
報告数は1,152 人(19.9)で、前週比76%と減少した。延岡(39.0)、高千穂(29.0)、中央(23.5)保健所からの報告が多く、年齢群別は15 歳未満が全体の約3 割を占めた。
【RSウイルス感染症】
報告数は193 人(5.4)で、前週比106%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.0)の約2.8 倍であった。中央(20.0)、日向(7.3)、高鍋(7.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は6 ヵ月から3 歳が全体の約8 割を占めた。
【ヘルパンギーナ】
報告数は171 人(4.8)で、前週比109%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.4)の約3.3 倍であった。日南(14.0)、中央(6.0)、宮崎市(5.9)保健所からの報告が多く、年齢群別は1 歳から4 歳が全体の約7 割を占めた。
*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告
○マイコプラズマ肺炎:延岡(1 例)、高鍋(1 例)、日向(1 例)保健所から報告があった。年齢はいずれも5〜9 歳であった。
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患
病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和6年8月5日までに検出)
細菌
ウイルス
新型コロナウイルスゲノム解析結果情報(衛生環境研究所微生物部)

○第31週ではKP.3系統が92%を占めている。
※KP系統はJN.1.11.1の子孫株で、現在、日本、欧米で流行している。
ゲノム解析は概ね前週の検体を用いて実施している。なお、解析検体数が多くない場合は割合の変動が大きくなる。
衛生環境研究所においては、県内医療機関の協力のもと、新型コロナウイルスのPCR陽性となった検体を毎週収集し、ゲノム解析を実施している。
全国2024年第30週の発生動向
全数報告の感染症
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比104%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患は新型コロナウイルス感染症、ヘルパンギーナで、減少した主な疾患は特になかった。
新型コロナウイルス感染症の報告数は72,003人(14.6)で前週比107%と増加した。佐賀県(31.4)、宮崎県(26.0)、熊本県(25.5)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約2割を占めた。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は7,104人(2.3)で前週比95%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(0.8)の約2.7倍であった。福岡県(5.7)、鳥取県(5.4)、宮崎県(5.3)からの報告が多く、年齢群別では4歳から6歳が全体の約4割を占めた。
手足口病の報告数は37,428人(11.9)で前週比102%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(3.3)の約3.6倍であった。三重県(25.9)、長野県(24.7)、静岡県(20.9)からの報告が多く、年齢群別では1歳から4歳が全体の約7割を占めた。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値
新型コロナウイルス感染症情報《県内第31週、全国第30週(再掲)》
県内第31週新型コロナウイルス感染症発生動向
7月29日〜8月4日までの1週間で1,152人(19.9)の報告があった。前週比76%と減少し、延岡(39.0)、高千穂(29.0)、中央(23.5)保健所管内からの報告が多かった。

全国第30週 新型コロナウイルス感染症発生動向
7月22日〜7月28日までの1週間で72,003人(14.6)の報告があった。前週比107%と増加し、佐賀県(31.4)、宮崎県(26.0)、熊本県(25.5)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約2割を占めた。
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