
宮崎県感染症発生動向調査2024年第34号
第26巻第34号 [宮崎県第34週 (8/19〜8/25) 全国第33週(8/12〜8/18)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県薬務感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所
令和6年第34週の発生動向
全数報告の感染症(34週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核5例。
- 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症2例。
- 4類感染症:報告なし。
- 5類感染症:劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、梅毒3例。

全数把握対象疾患累積報告数(2024年 第1週〜第34週 保健所受理分)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
・定点医療機関からの報告総数は848人(定点当たり21.3)で、前週比111%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、手足口病及びヘルパンギーナで、減少した主な疾患は新型コロナウイルス感染症、RSウイルス感染症であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【新型コロナウイルス感染症】
報告数は356人(6.1)で、前週比85%と減少した。高千穂(10.5)、中央(8.0)、高鍋(7.8)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約3割を占めた。
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
報告数は98人(2.7)で、前週比136%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.1)の約2.5倍であった。中央(7.0)、宮崎市(4.3)、延岡(3.8)保健所からの報告が多く、年齢群別は4歳から8歳が全体の約6割を占めた。
【ヘルパンギーナ】
報告数は122人(3.4)で、前週比135%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.3)の約2.7倍であった。宮崎市(6.0)、日南(6.0)、中央(6.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から3歳が全体の約6割を占めた。
*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告
○マイコプラズマ肺炎:宮崎市(2例)、日向(2例)、延岡(1例)、高鍋(1例)保健所から報告があった。年齢は5〜9歳が3例、10〜14歳が2例、30歳代が1例であった。
○感染性胃腸炎(ロタウイルス):日向保健所から1例報告があった。年齢は0〜4歳で病原体の群別は不明であった。
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患
新型コロナウイルスゲノム解析結果情報(衛生環境研究所微生物部)

○第33週は全てがKP.3系統で、そのうちKP.3.3系統が85%を占めている。
※KP系統はJN.1.11.1の子孫株で、現在、日本、欧米で流行している。
ゲノム解析は概ね前週の検体を用いて実施している。なお、解析検体数が多くない場合は割合の変動が大きくなる。
衛生環境研究所においては、県内医療機関の協力のもと、新型コロナウイルスのPCR陽性となった検体を毎週収集し、ゲノム解析を実施している。
全国2024年第33週の発生動向
全数報告の感染症
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比65%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はマイコプラズマ肺炎で、減少した主な疾患は新型コロナウイルス感染症、RSウイルス感染症、感染性胃腸炎、手足口病及びヘルパンギーナであった。
新型コロナウイルス感染症の報告数は39,295人(8.5)で前週比81%と減少した。岐阜県(17.5)、岩手県(15.1)、鳥取県(14.7)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約2割を占めた。
手足口病の報告数は11,314人(3.9)で前週比49%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.7)の約2.3倍であった。滋賀県(8.5)、青森県(8.1)、静岡県(7.0)からの報告が多く、年齢群別では1歳から4歳が全体の約7割を占めた。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値
新型コロナウイルス感染症情報《県内第34週、全国第33週(再掲)》
県内第34週新型コロナウイルス感染症発生動向
8月19日〜8月25日までの1週間で356人(6.1)の報告があった。前週比85%と減少し、高千穂(10.5)、中央(8.0)、高鍋(7.8)保健所管内からの報告が多かった。

全国第33週 新型コロナウイルス感染症発生動向
8月12日〜8月18日までの1週間で39,295人(8.5)の報告があった。前週比81%と減少し、岐阜県(17.5)、岩手県(15.1)、鳥取県(14.7)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約2割を占めた。
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