
宮崎県感染症発生動向調査2024年第44号
第26巻第44号 [宮崎県第44週(10/28〜11/3) 全国第43週(10/21〜10/27)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県薬務感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所
令和6年第44週の発生動向
全数報告の感染症(44週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核2例。
- 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1例。
- 4類感染症:日本紅斑熱2例。
- 5類感染症:梅毒5例、播種性クリプトコックス症1例、百日咳2例。

全数把握対象疾患累積報告数(2024年 第1週〜第44週 保健所受理分)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
・定点医療機関からの報告総数は1,126人(定点当たり31.9)で、前週比113%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザ、手足口病で、減少した主な疾患は特になかった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【新型コロナウイルス感染症】
報告数は42人(0.7)で、前週比117%と増加した。延岡(1.6)、高千穂(1.0)、中央(1.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約3割を占めた。
【感染性胃腸炎】
報告数は202人(5.6)で、前週比98%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(4.3)の約1.3倍であった。日南(13.7)、宮崎市(7.3)、小林(6.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から4歳が全体の約半数を占めた。
【手足口病】
報告数は660人(18.3)で、前週比129%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.6)の約7倍であった。日向(25.8)、宮崎市(25.2)、小林(20.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から5歳が全体の約8割を占めた。
*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告
○マイコプラズマ肺炎:報告数は5例(定点当たり0.7)で、延岡(2例)、日向(2例)、宮崎市(1例)保健所から報告があった。年齢は0〜4歳が2例、5〜9歳が1例、10〜14歳が1例、30歳代が1例であった。
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患
全国2024年第43週の発生動向
全数報告の感染症
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比100%と横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎及びマイコプラズマ肺炎で、減少した主な疾患は新型コロナウイルス感染症、手足口病であった。
手足口病の報告数は25,277人(8.1)で前週比86%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.0)の約8.2倍であった。山形県(20.4)、宮城県(18.4)、愛媛県(18.3)からの報告が多く、年齢群別では1歳から5歳が全体の約7割を占めた。
マイコプラズマ肺炎の報告数は1,195人(2.5)で前週比124%と増加した。愛知県(5.4)、福井県(5.3)、青森県(5.0)からの報告が多く、本県の定点当たりの報告数は1.7であった。全国の年齢群別では15歳未満が全体の約8割を占めた。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値
新型コロナウイルス感染症情報《県内第44週、全国第43週(再掲)》
県内第44週新型コロナウイルス感染症発生動向
10月28日〜11月3日までの1週間で42人(0.7)の報告があり、前週比117%と増加した。延岡(1.6)、高千穂(1.0)、中央(1.0)保健所管内からの報告が多かった。

全国第43週 新型コロナウイルス感染症発生動向
10月21日〜10月27日までの1週間で8,359人(1.7)の報告があり、前週比91%と減少した。北海道(3.9)、岩手県(3.1)、長野県(3.1)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約2割を占めた。
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