
宮崎県感染症発生動向調査2024年第46号
第26巻第46号 [宮崎県第46週(11/11〜11/17) 全国第45週(11/4〜11/10)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県薬務感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所
令和6年第46週の発生動向
トピックス
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(全数報告の感染症)
延岡保健所管内から報告があった。患者は90歳代の女性で、ダニの刺し口は確認できなかった。県内での報告は、累計117例となった。

全数報告の感染症(46週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:報告なし。
- 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1例。
- 4類感染症:重症熱性血小板減少症候群1例。
- 5類感染症:梅毒3例、百日咳2例。

全数把握対象疾患累積報告数(2024年 第1週〜第46週 保健所受理分)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
・定点医療機関からの報告総数は868人(定点当たり24.8)で、前週比85%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した主な疾患は、感染性胃腸炎、手足口病であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【インフルエンザ】
報告数は116人(2.0)で、前週比135%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.9)の約2.3倍であった。中央(11.0)、小林(5.0)、宮崎市(2.9)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約8割を占めた。
【新型コロナウイルス感染症】
報告数は35人(0.6)で、前週比83%と減少した。高千穂(2.0)、日南(1.2)、中央(1.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約4割を占めた。
【手足口病】
報告数は338人(9.4)で、前週比65%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.2)の約8倍であった。延岡(14.5)、宮崎市(12.5)、小林(10.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から4歳が全体の約7割を占めた。
*新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告
○マイコプラズマ肺炎:報告数は16例(定点当たり2.3)で、前週比0.9倍と減少した。日向(11例)、延岡(2例)、高鍋(2例)、宮崎市(1例)保健所から報告があった。年齢は5〜9歳が9例、10〜14歳が5例、0〜4歳が2例であった。
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患
全国2024年第45週の発生動向
全数報告の感染症
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比86%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は特になく、減少した主な疾患は新型コロナウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎及び手足口病であった。
インフルエンザの報告数は5,252人(1.1)で前週比102%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(0.7)の約1.6倍であった。沖縄県(7.4)、千葉県(2.1)、福岡県(2.0)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約6割を占めた。
手足口病の報告数は17,992人(5.7)で前週比75%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.0)の約5.9倍であった。宮崎県(14.5)、愛媛県(12.9)、鹿児島県(10.5)からの報告が多く、年齢群別では1歳から5歳が全体の約7割を占めた。
マイコプラズマ肺炎の報告数は1,165人(2.4)で前週比99%とほぼ横ばいであった。福井県(6.0)、埼玉県(4.4)、京都府(4.3)からの報告が多く、本県の定点当たりの報告数は2.4であった。全国の年齢群別では15歳未満が全体の約8割を占めた。
* 新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値
新型コロナウイルス感染症情報《県内第46週、全国第45週(再掲)》
県内第46週新型コロナウイルス感染症発生動向
11月11日〜11月17日までの1週間で35人(0.6)の報告があり、前週比83%と減少した。高千穂(2.0)、日南(1.2)、中央(1.0)保健所管内からの報告が多かった。

全国第45週 新型コロナウイルス感染症発生動向
11月4日〜11月10日までの1週間で7,246人(1.5)の報告があり、前週比94%と減少した。秋田県(4.2)、北海道(3.8)、岩手県(3.5)からの報告が多く、年齢群別では60歳以上が全体の約4割を占めた。
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