所長挨拶 研究所の紹介 発表・調査研究 情報・ニュース 宮崎県感染症情報センター リンク集 お問い合わせ

宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2024年第50号

第26巻第50号 [宮崎県第50週(12/9〜12/15) 全国第49週(12/2〜12/8)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県薬務感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和6年第50週の発生動向

トピックス
  • インフルエンザ(全数報告の感染症)
    第50週の県内定点当たり報告数が16.5となり、今シーズン初めて流行注意報レベル基準値(10)を超えた。詳細後述。
全数報告の感染症(50週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核1例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症2例。
  • 4類感染症:E型肝炎1例、つつが虫病8例、レプトスピラ症1例。
  • 5類感染症:梅毒4例、百日咳1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2024年 第1週〜第50週 保健所受理分)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は1,656人(定点当たり36.5)で、前週比127%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症で、減少した主な疾患は手足口病であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【インフルエンザ】

報告数は958人(16.5)で、前週比221%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(6.6)の2.5倍であった。延岡(23.7)、中央(23.5)、宮崎市(21.1)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約7割を占めた。

【新型コロナウイルス感染症】

報告数は108人(1.9)で、前週比119%と増加した。延岡(5.0)、中央(2.5)、日向(2.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は60歳以上が全体の約3割を占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は297人(8.3)で、前週比102%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(14.6)の約0.6倍であった。中央(20.0)、宮崎市(13.9)、小林(9.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から2歳が全体の約3割を占めた。

*新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

○マイコプラズマ肺炎:報告数は14例(定点当たり2.0)で、前週比約0.7倍と減少した。日向(6例)、延岡(3例)、高鍋(3例)、宮崎市(2例)保健所から報告があった。年齢は10〜14歳が8例、5〜9歳が4例、0〜4歳が2例であった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

全国2024年第49週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比122%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は手足口病であった。

インフルエンザの報告数は44,673人(9.0)で前週比186%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(4.2)の約2.2倍であった。福岡県(20.3)、大分県(13.4)、千葉県(13.2)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約6割を占めた。

新型コロナウイルス感染症の報告数は15,163人(3.1)で前週比127%と増加した。秋田県(9.3)、北海道(9.3)、岩手県(8.2)からの報告が多く、年齢群別では60歳以上が全体の約4割を占めた。

マイコプラズマ肺炎の報告数は1,097人(2.3)で前週比101%とほぼ横ばいであった。福井県(6.2)、青森県(4.2)、茨城県(3.8)からの報告が多く、本県の定点当たりの報告数は2.7であった。全国の年齢群別では15歳未満が全体の約8割を占めた。

* 新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2024年11月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は40人(3.1)で、前月比78%と減少した。また、昨年11月(4.0)の約0.8倍であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報告数20人(1.5)で、前月の約0.7倍、昨年11月の約0.6倍であった。20歳代が全体の約7割を占めた。(男性5人・女性15人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数10人(0.77)で、前月の約1.1倍、昨年11月の約1.7倍であった。(女性10人)
  • 尖圭コンジローマ:報告数3人(0.23)で、前月の0.5倍、昨年11月の3倍であった。(女性3人)
  • 淋菌感染症:報告数7人(0.54)で、前月の約0.8倍、昨年11月の約0.6倍であった。(男性4人・女性3人)

【全国】
定点医療機関からの報告総数は4,230人(4.3)で、前月比87%と減少した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,340人(2.4)で前月比87%、性器ヘルペスウイルス感染症748人(0.76)で前月比84%、尖圭コンジローマ502人(0.51)で前月比88%、淋菌感染症640人(0.65)で前月比87%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は15人(2.1)で、前月比100%と横ばいであった。また、昨年11月(2.6)の約0.8倍であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数15人(2.1)で、前月と同率、昨年11月の約0.8倍であった。70歳以上が全体の約7割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。

【全国】
定点医療機関からの報告総数は1,301人(2.7)で、前月比93%と減少した。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,213人(2.5)で前月比91%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症83人(0.17)で前月比121%、薬剤耐性緑膿菌感染症5人(0.01)で前月比100%であった。

新型コロナウイルス感染症情報《県内第50週、全国第49週(再掲)》

県内第50週新型コロナウイルス感染症発生動向

12月9日〜12月15日までの1週間で108人(1.9)の報告があり、前週比119%と増加した。延岡(5.0)、中央(2.5)、日向(2.0)保健所管内からの報告が多かった。

全国第49週 新型コロナウイルス感染症発生動向

12月2日〜12月8日までの1週間15,163人(3.1)の報告があり、前週比127%と増加した。秋田県(9.3)、北海道(9.3)、岩手県(8.2)からの報告が多く、年齢群別では60歳以上が全体の約4割を占めた。

PDFファイルダウンロード

バックナンバーはこちら


宮崎県衛生環境研究所
〒889-2155 宮崎市学園木花台西2丁目3-2 / 電話.0985-58-1410 FAX.0985-58-0930