
宮崎県感染症発生動向調査2025年第2号
第27巻第2号 [宮崎県第2週(1/6〜1/12) 全国第1週(12/30〜1/5)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県薬務感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所
令和7年第2週の発生動向
全数報告の感染症(2週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核5例。
- 3類感染症:報告なし。
- 4類感染症:つつが虫病1例。
- 5類感染症:急性脳炎1例、後天性免疫不全症候群1例、侵襲性肺炎球菌感染症2例、梅毒3例、百日咳3例。

全数把握対象疾患累積報告数(2025年 第1週〜第2週 保健所受理分)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
・定点医療機関からの報告総数は4,119人(定点当たり76.2)で、前週(年末年始含む)比158%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び感染性胃腸炎で、減少した疾患はなかった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【インフルエンザ】
報告数は3,320人(57.2)で、前週比138%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(37.8)の約1.5倍であった。延岡(82.1)、日向(71.5)、日南(61.4)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約6割を占めた。
【新型コロナウイルス感染症】
報告数は409人(7.1)で、前週比206%と増加した。延岡(12.6)、高千穂(10.5)、日向(8.7)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満と60歳以上がそれぞれ全体の約3割ずつを占めた。
【感染性胃腸炎】
報告数は216人(6.0)で、前週比483%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(10.8)の約0.6倍であった。小林(15.3)、都城(8.2)、日向(6.0)、中央(6.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から5歳が全体の約半数を占めた。
*新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告
○マイコプラズマ肺炎:報告数は7例(定点当たり1.0)で、前週(年末年始含む)比3.5倍と増加した。日向(3例)、宮崎市(2例)、延岡(1例)、高鍋(1例)保健所から報告があった。年齢は10〜14歳が4例、5〜9歳が2例、20歳代が1例であった。
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患
全国2025年1週の発生動向
全数報告の感染症
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比51%と減少した(年末年始含む)。なお、前週と比較して増加した疾患はなく、減少した主な疾患はインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び感染性胃腸炎であった。
インフルエンザの報告数は141,998人(33.8)で前週比53%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(16.7)の約2倍であった。岐阜県(70.7)、茨城県(60.2)、愛知県(56.0)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約3割を占めた。
新型コロナウイルス感染症の報告数は22,357人(5.3)で前週比76%と減少した。岐阜県(13.9)、福島県(13.3)、茨城県(12.2)からの報告が多く、年齢群別では60歳以上が全体の約4割を占めた。
マイコプラズマ肺炎の報告数は368人(0.8)で前週比57%と減少した。岡山県(3.4)、広島県(2.5)、埼玉県(2.0)、岐阜県(2.0)からの報告が多く、本県の定点当たりの報告数は0.3であった。全国の年齢群別では15歳未満が全体の約8割を占めた。
* 新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値
月報告対象疾患の発生動向 <2024年12月>
性感染症
【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は32人(2.5)で、前月比80%と減少した。また、昨年12月(2.8)の約0.9倍であった。
《疾患別》
- 性器クラミジア感染症:報告数15人(1.2)で、前月の約0.8倍、昨年12月の約0.7倍であった。20歳代が全体の約7割を占めた。(男性4人・女性11人)
- 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数8人(0.62)で、前月の0.8倍、昨年12月の約1.6倍であった。(女性8人)
- 尖圭コンジローマ:報告数3人(0.23)で、前月と同率、昨年12月の3倍であった。(女性3人)
- 淋菌感染症:報告数6人(0.46)で、前月の約0.9倍、昨年12月の約0.9倍であった。(男性5人・女性1人)

【全国】
定点医療機関からの報告総数は4,087人(4.2)で、前月比97%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,074人(2.1)で前月比89%、性器ヘルペスウイルス感染症840人(0.86)で前月比113%、尖圭コンジローマ500人(0.51)で前月比100%、淋菌感染症673人(0.69)で前月比106%であった。
薬剤耐性菌
【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は15人(2.1)で、前月比100%と横ばいであった。また、昨年12月(2.7)の約0.8倍であった。
《疾患別》
- メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数15人(2.1)で、前月と同率、昨年12月の約0.8倍であった。70歳以上が全体の約半数を占めた。
- ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告なし。
- 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。
【全国】
定点医療機関からの報告総数は1,415人(3.0)で、前月比109%と増加した。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,318人(2.8)で前月比109%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症86人(0.18)で前月比106%、薬剤耐性緑膿菌感染症11人(0.02)で前月比200%であった。
インフルエンザ情報《県内第2週、全国第1週(再掲)》
県内第2週インフルエンザ発生動向
1月6日〜1月12日までの1週間で3,320人(57.2)の報告があった。前週(年末年始含む)比138%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(37.8)の約1.5倍であった。
*新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値

全国第1週インフルエンザ発生動向
12月30日〜1月5日までの1週間で141,998人(33.8)の報告があった(年末年始含む)。前週比53%と減少し、岐阜県(70.7)、茨城県(60.2)、愛知県(56.0)からの報告が多かった。年齢群別では5歳未満が全体の14%、5-9歳が12%、10-14歳が8%、15-19歳が5%、20-59歳が44%、60歳以上が17%であった。
新型コロナウイルス感染症情報《県内第2週、全国第1週(再掲)》
県内第2週 新型コロナウイルス感染症発生動向
1月6日〜1月12日までの1週間で409人(7.1)の報告があり、前週(年末年始含む)比206%と増加した。延岡(12.6)、高千穂(10.5)、日向(8.7)保健所管内からの報告が多かった。

全国第1週 新型コロナウイルス感染症発生動向
12月30日〜1月5日までの1週間で22,357人(5.3)の報告があり、前週比76%と減少した(年末年始含む)。岐阜県(13.9)、福島県(13.3)、茨城県(12.2)からの報告が多く、年齢群別では60歳以上が全体の約4割を占めた。
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