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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2025年第7号

第27巻第7号 [宮崎県第7週(2/10〜2/16) 全国第6週(2/3〜2/9)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県薬務感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和7年第7週の発生動向

全数報告の感染症(7週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核1例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:報告なし。
  • 5類感染症:梅毒1例、百日咳13例。

全数把握対象疾患累積報告数(2025年 第1週〜第7週 保健所受理分)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は905人(定点当たり22.3)で、前週比96%とほぼ横ばいであった。なお、前週に比べ増加した主な疾患は感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【インフルエンザ】

報告数は109人(1.9)で、前週比52%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(30.6)の約0.1倍であった。延岡(3.7)、日南(2.2)、高鍋(2.2)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約6割を占めた。

【新型コロナウイルス感染症】

報告数は220人(3.8)で、前週比81%と減少した。高千穂(8.5)、延岡(6.6)、都城(4.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約4割、60歳以上が全体の約3割を占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は377人(10.5)で、前週比128%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(9.8)の約1.1倍であった。小林(23.7)、日南(15.3)、宮崎市(11.4)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から3歳が全体の約4割を占めた。

*新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

○マイコプラズマ肺炎:報告数は2例(定点当たり0.3)で、前週比0.5倍と減少した。日向(2例)保健所から報告があった。年齢は5〜9歳が1例、10〜14歳が1例であった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和7年2月17日までに検出)

細菌

報告なし

ウイルス


全国2025年6週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比92%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はインフルエンザであった。

インフルエンザの報告数は18,592人(3.8)で前週比64%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(31.6)の約0.1倍であった。沖縄県(11.5)、新潟県(10.8)、岩手県(8.9)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約7割を占めた。

新型コロナウイルス感染症の報告数は28,662人(5.8)で前週比96%とほぼ横ばいであった。愛知県(8.2)、鳥取県(8.1)、茨城県(7.9)、埼玉県(7.9)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約4割、60歳以上が全体の約2割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は23,101人(7.4)で前週比108%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(6.0)の約1.2倍であった。大分県(18.3)、熊本県(13.0)、香川県(11.4)からの報告が多く、年齢群別では1歳から2歳が全体の約2割を占めた。

* 新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2025年1月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は30人(2.3)で、前月比94%と減少した。また、昨年1月(3.2)の約0.7倍であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報告数16人(1.2)で、前月の約1.1倍、昨年1月の約0.6倍であった。20歳代が全体の約7割を占めた。(男性10人・女性6人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数6人(0.46)で、前月及び昨年1月の約0.8倍であった。(女性6人)
  • 尖圭コンジローマ:報告数3人(0.23)で、前月と同率、昨年1月の0.8倍であった。(女性3人)
  • 淋菌感染症:報告数5人(0.38)で、前月の約0.8倍、昨年1月の約1.7倍であった。(男性5人)

【全国】
定点医療機関からの報告総数は4,208人(4.3)で、前月比103%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,217人(2.3)で前月比107%、性器ヘルペスウイルス感染症798人(0.82)で前月比95%、尖圭コンジローマ492人(0.51)で前月比100%、淋菌感染症701人(0.72)で前月比104%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は30人(4.3)で、前月比200%と増加した。また、昨年1月(3.3)の約1.3倍であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数30人(4.3)で、前月の2倍、昨年1月の約1.3倍であった。70歳以上が全体の7割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。

【全国】
定点医療機関からの報告総数は1,617人(3.4)で、前月比115%と増加した。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,495人(3.1)で前月比114%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症116人(0.24)で前月比133%、薬剤耐性緑膿菌感染症6人(0.01)で前月比50%であった。

新型コロナウイルス感染症情報《県内第7週、全国第6週(再掲)》

県内第7週 新型コロナウイルス感染症発生動向

2月10日〜2月16日までの1週間で220人(3.8)の報告があり、前週比81%と減少した。高千穂(8.5)、延岡(6.6)、都城(4.3)保健所管内からの報告が多かった。

全国第6週 新型コロナウイルス感染症発生動向

2月3日〜2月9日までの1週間で28,662人(5.8)の報告があり、前週比96%とほぼ横ばいであった。愛知県(8.2)、鳥取県(8.1)、茨城県(7.9)、埼玉県(7.9)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の4割、60歳以上が全体の約2割を占めた。

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