
宮崎県感染症発生動向調査2025年第12号
第27巻第12号 [宮崎県第12週(3/17〜3/23) 全国第11週(3/10〜3/16)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県薬務感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所
令和7年第12週の発生動向
全数報告の感染症(12週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核1例。
- 3類感染症:報告なし。
- 4類感染症:報告なし。
- 5類感染症:侵襲性肺炎球菌感染症1例、水痘(入院例)1例、梅毒3例、百日咳38例。

全数把握対象疾患累積報告数(2025年 第1週〜第12週 保健所受理分)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
・定点医療機関からの報告総数は910人(定点当たり24.0)で、前週比83%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は特になく、減少した主な疾患は新型コロナウイルス感染症、RSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び感染性胃腸炎であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【新型コロナウイルス感染症】
報告数は117人(2.0)で、前週比72%と減少した。高千穂(7.0)、延岡(3.4)、高鍋(2.7)保健所からの報告が多く、年齢群別は60歳以上が全体の約4割、15歳未満が全体の約2割を占めた。
【感染性胃腸炎】
報告数は573人(15.9)で、前週比88%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(9.6)の約1.7倍であった。小林(25.0)、宮崎市(21.6)、高鍋(16.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は4歳から5歳が全体の約2割を占めた。
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
報告数は55人(1.5)で、前週比71%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.3)の約0.7倍であった。中央(7.0)、日南(4.0)、延岡(2.0)、高千穂(2.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は5歳から8歳が全体の約半数を占めた。
*新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告
○マイコプラズマ肺炎:報告数は1例(定点当たり0.1)で、前週比1.0倍と横ばいであった。宮崎市保健所から報告があった。年齢は10〜14歳であった。
○感染性胃腸炎(ロタウイルス):報告数は2例(定点当たり0.3)で、宮崎市(1例)、都城(1例)保健所から報告があった。年齢は0〜4歳が1例、5〜9歳が1例で、いずれも病原体の群別は不明であった。
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患
全国2025年第11週の発生動向
全数報告の感染症
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比101%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザ、RSウイルス感染症、伝染性紅斑で、減少した主な疾患は特になかった。
新型コロナウイルス感染症の報告数は18,927人(3.9)で前週比95%とほぼ横ばいであった。茨城県(6.4)、千葉県(5.9)、佐賀県(5.9)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満と60歳以上がそれぞれ全体の約3割ずつを占めた。
感染性胃腸炎の報告数は34,609人(11.1)で前週比98%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(6.0)の約1.9倍であった。大分県(21.9)、愛媛県(19.3)、香川県(18.4)からの報告が多く、年齢群別では1歳から2歳が全体の約2割を占めた。
* 新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値
新型コロナウイルス感染症情報《県内第12週、全国第11週(再掲)》
※新型コロナウイルス感染症情報の発行は、今回で終了となります。
県内第12週 新型コロナウイルス感染症発生動向
3月17日〜3月23日までの1週間で117人(2.0)の報告があり、前週比72%と減少した。高千穂(7.0)、延岡(3.4)、高鍋(2.7)保健所管内からの報告が多かった。

全国第11週 新型コロナウイルス感染症発生動向
3月10日〜3月16日までの1週間で18,927人(3.9)の報告があり、前週比95%とほぼ横ばいであった。茨城県(6.4)、千葉県(5.9)、佐賀県(5.9)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満と60歳以上がそれぞれ全体の約3割ずつを占めた。
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