
宮崎県感染症発生動向調査2025年第13号
第27巻第13号 [宮崎県第13週(3/24〜3/30) 全国第12週(3/17〜3/23)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県薬務感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所
令和7年第13週の発生動向
全数報告の感染症(13週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核2例。
- 3類感染症:報告なし。
- 4類感染症:つつが虫病1例。
- 5類感染症:アメーバ赤痢1例、後天性免疫不全症候群1例、梅毒3例、百日咳36例。

全数把握対象疾患累積報告数(2025年 第1週〜第13週 保健所受理分)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
・定点医療機関からの報告総数は935人(定点当たり25.0)で、前週比104%とほぼ横ばいであった。なお、前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した主な疾患は特になかった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【新型コロナウイルス感染症】
報告数は117人(2.0)で、前週比100%と横ばいであった。高千穂(8.5)、延岡(4.9)、高鍋(3.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満と60歳以上がそれぞれ全体の約3割ずつを占めた。
【感染性胃腸炎】
報告数は560人(15.6)で、前週比98%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(9.2)の1.7倍であった。中央(26.0)、宮崎市(23.4)、小林(21.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から5歳が全体の半数を占めた。
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
報告数は61人(1.7)で、前週比111%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.3)の約0.7倍であった。中央(6.0)、日南(5.0)、延岡(1.8)保健所からの報告が多く、年齢群別は5歳から8歳が全体の約半数を占めた。
*新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告
○マイコプラズマ肺炎:報告数は1例(定点当たり0.1)で、前週比1.0倍と横ばいであった。宮崎市保健所から報告があった。年齢は10〜14歳であった。
○感染性胃腸炎(ロタウイルス):報告数は5例(定点当たり0.7)で、宮崎市(3例)、高鍋(2例)保健所から報告があった。年齢は5〜9歳が3例、0〜4歳が1例、10〜14歳が1例で、いずれも病原体の群別は不明であった。
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患
病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和7年3月31日までに検出)
細菌
ウイルス
全国2025年第12週の発生動向
全数報告の感染症
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比84%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は特になく、減少した主な疾患はインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び感染性胃腸炎であった。
新型コロナウイルス感染症の報告数は15,872人(3.2)で前週比84%と減少した。茨城県(5.3)、長野県(5.2)、福島県(4.9)からの報告が多く、年齢群別では60歳以上が全体の約3割、15歳未満が全体の約2割を占めた。
感染性胃腸炎の報告数は28,141人(9.0)で前週比81%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(5.7)の約1.6倍であった。大分県(19.1)、愛媛県(16.8)、宮崎県(15.9)からの報告が多く、年齢群別では1歳から2歳が全体の約2割を占めた。
* 新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値
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