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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2025年第14号

第27巻第14号 [宮崎県第14週(3/31〜4/6) 全国第13週(3/24〜3/30)]


宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県薬務感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和7年第14週の発生動向

全数報告の感染症(14週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核3例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:日本紅斑熱1例。
  • 5類感染症:ウイルス性肝炎1例、侵襲性肺炎球菌感染症1例、梅毒5例、百日咳56例。

全数把握対象疾患累積報告数(2025年 第1週〜第14週 保健所受理分)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は865人(定点当たり23.2)で、前週比93%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザで、減少した主な疾患は新型コロナウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【新型コロナウイルス感染症】

報告数は77人(1.3)で、前週比66%と減少した。中央(3.0)、延岡(2.4)、日南(1.4)保健所からの報告が多く、年齢群別では60歳以上が全体の約4割、15歳未満が全体の約3割を占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は475人(13.2)で、前週比85%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(9.3)の約1.4倍であった。中央(29.0)、宮崎市(19.5)、日南(15.7)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から5歳が全体の約半数を占めた。

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

報告数は53人(1.5)で、前週比87%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.4)の約0.6倍であった。日南(3.3)、延岡(2.5)、中央(2.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は3歳から7歳が全体の約6割を占めた。

*新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

○マイコプラズマ肺炎:報告数は1例(定点当たり0.1)で、前週比1.0倍と横ばいであった。高鍋保健所から報告があった。年齢は5〜9歳であった。

○感染性胃腸炎(ロタウイルス):報告数は3例(定点当たり0.4)で、延岡(1例)、高鍋(1例)、日向(1例)保健所から報告があった。年齢は0〜4歳が2例、10〜14歳が1例で、いずれも病原体の群別は不明であった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

全国2025年第13週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比92%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は伝染性紅斑で、減少した主な疾患はインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、RSウイルス感染症及び感染性胃腸炎であった。

新型コロナウイルス感染症の報告数は14,354人(2.9)で前週比90%と減少した。茨城県(4.9)、長野県(4.8)、山梨県(4.6)からの報告が多く、年齢群別では60歳以上が全体の約4割、15歳未満が全体の約2割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は24,790人(8.0)で前週比88%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(5.4)の約1.5倍であった。愛媛県(16.8)、大分県(16.3)、宮崎県(15.6)からの報告が多く、年齢群別では1歳から2歳が全体の約2割を占めた。

* 新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値

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