
宮崎県感染症発生動向調査2025年第43号
第27巻第43号 [宮崎県第43週(10/20〜10/26) 全国第42週(10/13〜10/19)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県薬務感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所
令和7年第43週(ARIのみ第42週)の発生動向
全数報告の感染症(43週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核2例。
- 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1例。
- 4類感染症:日本紅斑熱4例。
- 5類感染症:アメーバ赤痢1例、百日咳7例。

全数把握対象疾患累積報告数(2025年 第1週〜第43週 保健所受理分)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
・第43週の定点医療機関からの報告総数(急性呼吸器感染症除く)は350人(定点当たり22.2)で、前週比98%とほぼ横ばいであった。なお、前週に比べ増加した主な疾患は感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、伝染性紅斑であった。また、第42週の急性呼吸器感染症の報告総数は1,195人(定点当たり42.7)で、前週比94%と減少した。
【インフルエンザ】
報告数は44人(1.6)で、前週比65%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.4)の約4.0倍であった。年齢群別は15歳未満が全体の約8割を占めた。
【伝染性紅斑】
報告数は36人(2.4)で、前週比54%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.5)の約5.1倍であった。年齢群別は3歳から6歳が全体の約6割を占めた。
【感染性胃腸炎】
報告数は114人(7.6)で、前週比128%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(8.3)の約0.9倍であった。年齢群別は1歳から3歳が全体の約3割を占めた。
*新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告
○マイコプラズマ肺炎:報告数は5例(定点当たり0.7)で、宮崎市(3例)、延岡(1例)、高鍋(1例)保健所から報告があった。年齢は0〜4歳が2例、10〜14歳が2例、5〜9歳が1例であった。
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患
病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部)
急性呼吸器感染症(Acute Respiratory Infection:ARI)
(2025年第42週:10月13日〜10月19日搬入分)

○急性呼吸器感染症(ARI)※1サーベイランス検体について、急性呼吸器感染症サーベイランス遺伝子検査マニュアルに従い、検査を実施した。
※1 急性呼吸器感染症(ARI):咳嗽、咽頭痛、呼吸困難、鼻汁、鼻閉のいずれか 1 つ以上の症状を呈し、発症から 10 日以内の急性的な症状であり、かつ医師が感染症を疑う外来症例
※2 左記のいずれのウイルスも検出されなかった検体数を計上
(細菌・ウイルスについては2025年10月27日までに検出分)
細菌
ウイルス
全国2025年第42週の発生動向
全数報告の感染症
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数(急性呼吸器感染症除く)は前週比87%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザで、減少した主な疾患は新型コロナウイルス感染症、RSウイルス感染症、感染性胃腸炎及び伝染性紅斑であった。また、急性呼吸器感染症の報告数は前週比87%と減少した。
インフルエンザの報告数は12,576人(3.3)で前週比138%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.3)の約9.8倍であった。沖縄県(15.0)、千葉県(7.0)、埼玉県(6.2)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約7割を占めた。
伝染性紅斑の報告数は2,239人(1.0)で前週比76%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.3)の約3.1倍であった。宮崎県(4.5)、佐賀県(3.9)、鹿児島県(3.6)からの報告が多く、年齢群別では3歳から6歳が全体の約6割を占めた。
* 新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値
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