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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報2015年17号

腸管出血性大腸菌感染症(O157,O111等)に注意しましょう。(4月13日〜4月19日)

県内で腸管出血性大腸菌感染症(O111)の報告がありました。この感染症は一年を通してみられますが、例年5月から9月は報告数が増加します。年齢別では10歳未満の子どもが全体の約4割を占めています。

感染すると嘔吐、激しい下痢、血便、腹痛などの症状がみられます。乳幼児では、溶血性尿毒症症候群(HUS)という意識障害を伴う重い合併症を引き起こすことがあります。

感染経路は、生肉等の食べ物や患者の便に含まれる菌が手やタオルを介して口に入ることにより感染します。この病原体は非常に感染力が強く、少量の菌量でも感染してしまうため注意が必要です。生肉と野菜は、まな板や包丁、箸を使い分けるようにしましょう。また、平成24年7月よりO157等の食中毒のリスクがあることから牛レバーの生食が禁止になっていますが、豚レバーはE型肝炎、鳥レバーはカンピロバクター等の感染のリスクがあります。レバーを含め生肉はしっかり中心部まで火を通すようにしましょう。


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