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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2025年第5号

第27巻第5号 [宮崎県第5週(1/27〜2/2) 全国第4週(1/20〜1/26)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県薬務感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和7年第5週の発生動向

トピックス
  • インフルエンザ(定点把握対象の疾患)
    インフルエンザの定点当たり報告数が6.1と前週の0.4倍に減少し、今シーズン流行期に入って初めて流行警報レベル終息基準値(10)を下回りました。詳細後述。
全数報告の感染症(5週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:報告なし。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:つつが虫病2例。
  • 5類感染症:劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、梅毒1例、百日咳15例。

全数把握対象疾患累積報告数(2025年 第1週〜第5週 保健所受理分)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は1,226人(定点当たり27.8)で、前週比75%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【インフルエンザ】

報告数は352人(6.1)で、前週比40%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(47.1)の約0.1倍であった。日南(12.6)、延岡(10.3)、日向(7.5)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約7割を占めた。

【新型コロナウイルス感染症】

報告数は332人(5.7)で、前週比89%と減少した。高千穂(12.0)、延岡(10.7)、中央(6.5)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約4割、60歳以上が全体の約2割を占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は350人(9.7)で、前週比122%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(10.7)の約0.9倍であった。小林(22.7)、都城(12.2)、高鍋(10.8)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から4歳が全体の約4割を占めた。

*新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

○マイコプラズマ肺炎:報告数は1例(定点当たり0.1)で、前週比約0.2倍と減少した。宮崎市保健所から報告があった。年齢は0〜4歳であった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和7年2月3日までに検出)

細菌

報告なし

ウイルス

○11歳の男児より、Adeno virus31型が分離、検出された。Adeno virusは呼吸器疾患、眼科疾患の病原体として知られるが、小児における感染性胃腸炎の主要な病原体であり、胃腸炎では、31型、40型、41型が多く検出される。アデノウイルスによる感染性胃腸炎は、長期間にわたって下痢が続き、ウイルスの排出期間が長い。そのため、患者に接触した後の手洗いやマスク着用が重要となる。アデノウイルスはエンベロープを持たず、アルコール性消毒剤や界面活性剤への抵抗が強く、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が有効である。

全国2025年4週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比87%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は新型コロナウイルス感染症、RSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はインフルエンザであった。

インフルエンザの報告数は54,594人(11.1)で前週比60%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(39.5)の約0.3倍であった。山形県(25.3)、新潟県(20.6)、石川県(19.2)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約6割を占めた。

新型コロナウイルス感染症の報告数は29,920人(6.1)で前週比108%と増加した。徳島県(9.6)、福島県(9.5)、宮城県(9.2)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満と60歳以上がそれぞれ全体の約3割ずつを占めた。

マイコプラズマ肺炎の報告数は302人(0.6)で前週比74%と減少した。兵庫県(2.4)、福井県(2.0)、青森県(1.5)からの報告が多く、本県の定点当たり報告数は0.9であった。全国の年齢群別では15歳未満が全体の約8割を占めた。

* 新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値

新型コロナウイルス感染症情報《県内第5週、全国第4週(再掲)》

県内第5週 新型コロナウイルス感染症発生動向

1月27日〜2月2日までの1週間で332人(5.7)の報告があり、前週比89%と減少した。高千穂(12.0)、延岡(10.7)、中央(6.5)保健所管内からの報告が多かった。

全国第4週 新型コロナウイルス感染症発生動向

1月20日〜1月26日までの1週間で29,920人(6.1)の報告があり、前週比108%と増加した。徳島県(9.6)、福島県(9.5)、宮城県(9.2)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満と60歳以上がそれぞれ全体の約3割ずつを占めた。

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