
宮崎県感染症発生動向調査2026年17号
第28巻第17号 [宮崎県第17週(4/20〜4/26) 全国第16週(4/13〜4/19)]
※次回の感染症週報のホームページ更新は、5月12日(火)となります。
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県薬務感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所
令和8年第17週(ARIのみ第16週)の発生動向
トピックス
- 水痘(定点把握対象疾患)
第17週(4/20〜4/26)の県内定点当たりの報告数が1.0となり、流行注意報レベル基準値(1)以上となった。詳細後述。
全数報告の感染症(17週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核5例。
- 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症2例。
- 4類感染症:日本紅斑熱4例。
- 5類感染症:百日咳3例。

全数把握対象疾患累積報告数(2026年 第1週〜第17週 保健所受理分)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
・定点医療機関からの報告総数は392人(定点当たり26.2)で、前週比103%とほぼ横ばいであった。なお、前週に比べ増加した疾患は水痘、手足口病で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎であった。また、第16週の急性呼吸器感染症の報告総数は1,016人(定点当たり36.3)で、前週比107%と増加した。
【水痘】
報告数は15人(1.0)で、前週比150%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.59)の約1.7倍であった。年齢群別は4歳が全体の約3割を占めた。
【手足口病】
報告数は120人(8.0)で、前週比141%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.8)の約2.8倍であった。年齢群別は6ヵ月から2歳が全体の約9割を占めた。
【感染性胃腸炎】
報告数は114人(7.6)で、前週比92%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(10.0)の約0.8倍であった。年齢群別は1歳から4歳が全体の約半数を占めた。
*新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告
報告なし
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患
病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部)
急性呼吸器感染症(Acute Respiratory Infection:ARI)
(2026年第16週:4月13日〜4月19日搬入分)

○ 急性呼吸器感染症(ARI)※1サーベイランス検体について、急性呼吸器感染症サーベイランス遺伝子検査マニュアルに従い、検査を実施した。
※1 急性呼吸器感染症(ARI):咳嗽、咽頭痛、呼吸困難、鼻汁、鼻閉のいずれか 1 つ以上の症状を呈し、発症から10日以内の急性的な症状であり、かつ医師が感染症を疑う外来症例
※2 左記のいずれのウイルスも検出されなかった検体数を計上
(細菌・ウイルスについては2026年4月27日までに検出分)
細菌

○幼児3名及び20代1名から腸管出血性大腸菌(EHEC O111:HNM VT1)が検出された。この感染症は、EHECに汚染された飲食物や病原体保有者の糞便で汚染されたものに触れた手指を介して感染することから、家族や保育施設等で感染が広がりやすい。感染防止のため、食事前、排便後及び下痢をしている子ども等の世話をした後は、石けんと流水で手洗いを行うことが重要である。
ウイルス

※ ARI病原体定点から検出されたウイルスのうち、分離されたウイルスも再掲
全国2026年第16週の発生動向
全数報告の感染症
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比108%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はインフルエンザであった。また、急性呼吸器感染症の報告数は前週比115%と増加した。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は6,673人(3.0)で前週比130%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.6)の約1.1倍であった。鳥取県(7.1)、佐賀県(6.8)、愛媛(6.4)からの報告が多く、年齢群別では3歳から7歳が全体の約6割を占めた。
感染性胃腸炎の報告数は11,424人(5.1)で前週比110%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(6.5)の約0.8倍であった。岐阜県(11.7)、島根県(11.0)、愛媛県(9.4)からの報告が多く、年齢群別では1歳から2歳が全体の約3割を占めた。
* 新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値
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