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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報2015年21号

感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)に注意しましょう。(5月18日〜24日)

感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)の報告数が前週の約1.1倍と増加しています。また、例年の同じ時期と比較して報告数が多い状況です。地域別では、小林市や日南市周辺で流行していますので注意しましょう。

この感染症の原因病原体は大きく分けて二つあり、ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルスと、腸管出血性大腸菌(O157等)やサルモネラ等の細菌があります。夏は細菌による感染症の報告が増えるといわれており、県内でも今週は腸管出血性大腸菌感染症の報告が3例ありました。この細菌は生肉や動物の糞、患者の便に含まれており、75度以上1分間の加熱により死滅するので、調理に当たっては中心まで加熱するように心がけましょう。また、近くに野生動物の生息域があったり、牛舎が近くにあるような場所の井戸水による感染事例の報告もあります。井戸水は十分に加熱して調理に使用するようにしましょう。調理や食事の前、トイレの後やおむつの処理をした後は必ず石けんと流水で手を洗うようにしましょう。


宮崎県衛生環境研究所
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