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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報2015年30号

腸管出血性大腸菌感染症に注意しましょう。(7月20日〜26日)

県内で腸管出血性大腸菌感染症(O157等)の報告が2例ありました。この感染症は1年を通してみられますが、例年夏に報告数が増加します。年齢別では昨年は10歳未満のこどもが全体の約4割を占めていますが、今年は成人の報告が多い状況です。

感染すると、嘔吐、腹痛、激しい下痢、血便などの症状がみられます。乳幼児ではまれに、溶血性尿毒症症候群(HUS)という意識障害を伴う重い合併症を引き起こすことがあります。

加熱不十分な肉を食べたり、患者の便に含まれる菌が手やタオルを介して口に入ることにより感染します。原因菌は加熱により殺菌できます。加熱の目安は中心部温度が75度で1分間以上です。また、サラダなど生で食べる野菜に菌が付着しないよう、箸やまな板を使い分けるようにしましょう。

保育施設では簡易プールにより人から人へ感染した事例の報告もあります。下痢などの症状がみられる時には、感染拡大防止のためプールを使用しないようにしましょう。


宮崎県衛生環境研究所
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