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宮崎県季刊誌Jaja vol.03 2005年冬号 特集【宮崎の神楽】

 

特集「宮崎の神楽」

能面

日向神話が伝わる宮崎県には、各地に三百を超える神楽が伝承されている。
そこに登場するのは、記紀神話でおなじみの神々ばかりではなく、むしろ、その土地固有の神様であることが多い。
人々が祈り、ともに語り、時に戯れあってきた等身大の神々が降臨する一夜かぎりの祝祭。
神楽の夜は、遠い先祖たちの記憶につながっている。

    

今月の表紙

青空に突き出した赤い旗、いったい何だろうと思われる方も多いのでは。これは今月号で特集した神楽に欠かせない「シメ」と呼ばれるもので、神々はまずここに降りてこられると考えています。写真は銀鏡神楽のシメ。その形は各地でさまざまに異なりますが、いずれも神々を地上に招く神聖なものとされています。(撮影:芥川仁)



編集後記

「そんなに簡単なものじゃないんですよ」
ある役場に、神楽面の写真撮影をお願いしたときの答え。地元の方たちにとっての神楽の重みを感じた瞬間。神楽の里はとにかく自然が近い。重なり合う山々が晩秋の空を三角に切り取り、あいにくの雨さえ、かえって霧深い「秘境」を演出していました。

眼前の厳しいけれども恵みを与えてくれる自然。皆さんの話の端々に、自然、ひいては神への畏敬の念のようなものを感じました。こうした感覚をごく当たり前に持っているのでしょう。過疎の現実を知らないとお叱りを受けるかもしれませんが、街よりもはるかに暮らしがリアルで、地に足がついていると私は素直に羨ましく思いました。

実は、まだきちんと夜神楽を見たことがありません。「神とともに舞う」という私には到底及びもつかない世界の一端を、この冬は見届けてみたいと思います。

STAFF
Producer:宗像真也
Director:山出潤一郎
Writer:石井亮作
Designer:田中道博・江川俊幸
Photographer:芥川仁・深江博子・深澤猛志

 


取材に協力していただいた方々
みやざき観光コンベンション協会、国際日本文化研究センター、梅原猛さん、西都市、高千穂町、高原町、北郷村、南郷村、椎葉村歴史民俗資料館、天岩戸神楽保存会、銀鏡神社、銀鏡神楽保存会、魚山亭、千穂の家 (順不同)

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