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「私はいつも元気!」
そんな皆さんも次の項目をチェックしてみてください。
当てはまったものはありませんか?
一つでも当てはまった方…ロコモかもしれません。
ロコモとはロコモティブシンドロームの略で、骨や関節、筋肉、神経で構成される”運動器“の障がいのために、立つ・歩くなどの移動機能が低下した状態をいいます。
健康上の問題で日常生活に影響のない期間である”健康寿命“の一番の大敵は自立度の低下や寝たきり、つまり要支援・要介護状態です。そしてその状態になる原因の第一位は運動器の障がいであるロコモで、全体の25パーセントをしめています。
そのロコモをロコトレ(ロコモーショントレーニング)という、たった2つの運動で予防することができます。
帖佐 悦男 先生
宮崎大学医学部整形外科教授
―なぜロコモ予防が大事なの?
要支援・要介護の原因のうち、脳血管疾患や認知症は急激な悪化で、ある日を境に要介護となることがありますが、運動器疾患は徐々に悪化することがほとんどです。日々のロコトレで寝たきりの状態にまで至るのを予防しましょう。
また、生活習慣病は食事と運動で防ぐことができますが、先に運動器に障がいが生じると、体を動かすことが困難になり、結果的に病気になってしまうなどの悪循環が生じてしまいます。運動器が悪くなる前にロコトレで予防することが大事です。
―ロコトレで得られる効果は?
トレーニングは3週間で効果が数値にでます。私の外来の患者さんに乳母車を押してくる高齢の方がいましたが、食後イスに座った状態から、机を支えにして立ったり座ったりすることを習慣にしてもらったところ、体が軽くなったと喜んでいました。運動療法で痛みが減り、手術を受けずにすんだ方もいます。
―県民の方へメッセージを
知覚動考(ともかくうごこう)です。高齢者だけでなく、子どもの頃から日常生活のすべてにおいて、自分のできる範囲で無理なく運動器を動かすことが大切です。
お問い合わせ |
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健康増進課 0985(26)7078 |