古事記神話を伝える
国内最大規模の西都原古墳群

西都原古墳群/国内最大規模を誇る古墳群にして花の名所としても知られている。
宮崎県のほぼ中央部に位置する西都市は、古くから日向国の中心地として栄え、奈良時代には日向国府が置かれていた。
3世紀から7世紀頃にかけて、ここには現在知られているだけで311基の古墳が築かれた。国内有数の大古墳群である西都原古墳群だ。高台に明るく開けた一帯は春の桜と菜の花、秋はコスモスが美しく、多くの観光客が訪れる。
その古墳群の代表格である男狭穂塚(おさほづか)(全長176m)と女狭穂塚(めさほづか)(全長176m)は、明治28年、宮内庁より陵墓参考地に指定。天孫降臨神話で知られるニニギノミコトと、その妻コノハナサクヤヒメの御陵ではないかという言い伝えもある。

男狭穂塚・女狭穂塚/西都原考古博物館においてその全貌を体感することができる。

古墳まつり/毎年11月に開催される古墳まつり。三宅神社で室町時代から行われてきた山陵祭を原型とする。
日本唯一、波状岩と亜熱帯植物の群生地
海幸彦・山幸彦伝説の地、青島
 青島は、美しい砂浜と透明度の高い水のビーチがあることでも知られ、「日本の水浴場88選」に選ばれている。
海幸彦・山幸彦の伝説が残る青島には、日本唯一といえる自然の財産が2つある。一つは「鬼の洗濯板」と呼ばれる砂岩と泥岩の重なる層が波食により洗われ、やわらかい部分が削られて出来た波状岩。「青島の隆起海床と奇形波蝕痕」として国の天然記念物に指定されている。
もう一つはビロウなど200種類以上の植物が自生し、そのうち熱帯性及び亜熱帯性の植物が約30種あることから島内全域が「青島亜熱帯性植物群落」として国の特別天然記念物に指定されていることだ。
亜熱帯の深い緑と赤い社殿をもつ青島神社の荘厳な雰囲気も相まって、そこにいるだけで日常から一歩離れた世界を感じられるだろう。

青島神社/ビロウなどの亜熱帯植物が群生し、周りを波状岩「鬼の洗濯板」が取り巻く周囲1.5kmの小さな島、青島。その中央に立つ青島神社は、ホオリノミコト(山幸彦)とトヨタマヒメの夫婦神を祀り、縁結びや安産の神として信仰を集める。

|