教育長メッセージ

宮崎県教育委員会教育長黒木淳一郎（くろきじゅんいちろう）でございます。

国際情勢の不安定化や少子化の急激な進展など、私たちを取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。そのような中、先般の能登半島地震の発生により、改めて、予測のできない時代に生きていることを実感させられました。同時に、震災後も学びに向かう能登の子供たちを目の当たりにし、今こそ、子供たちに新たな未来を託すためにも、教育は大きな役割を果たさねばならないと心に刻んだところであります。

令和5年度、県教育委員会では、新たに「宮崎県教育振興基本計画」を策定し、「未来を切り拓く心豊かでたくましい宮崎の人づくり」をスローガンに、宮崎県教育基本方針の理念の具現化に向け、7つの基本目標を設定し、19の施策を推進しています。令和6年度は、これらの目標を達成するために、以下の3つを重点推進事項として取り組みます。

まず、「不登校に対する総合支援の推進」として、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの拡充による相談体制の強化、不登校対策の拠点となる県教育支援センターでの不登校児童生徒への直接指導等を通して、多様な学びの場の確保に取り組みます。

次に、「子供の夢や希望を後押しする教育の推進」として、全校種を通して「ひなたの学び」を推進し、子供たちの「学びに向かう力」を高めることに取り組むとともに、海外留学支援制度の一層の充実を図り、宮崎から世界に挑戦する人材の育成に努めます。

最後に、「一人一人を大切にする教育の推進」として、日本語指導が必要な帰国・外国人児童生徒への学習保障の充実を図るとともに、共生社会をテーマとした探究活動の支援等を通して、共生社会の形成に主体的に関わる人材の育成に取り組みます。

未来を生きる宮崎の子供たちが、様々な変化を乗り越え、新たな未来の創り手として、豊かな人生を切り拓けるように、全力で施策の推進に取り組んでまいります。

宮崎県教育委員会教育長黒木淳一郎