INDEX

県広報みやざき


知事コラム こんにちは!河野です
 「宮崎には、音楽の咲く季節があります」。宮崎国際音楽祭、今年は、いよいよ第20回を迎えます。
 平成8年、ヴァイオリンの巨匠、故アイザック・スターン氏を音楽監督に迎えてスタート。これまで国内外の素晴らしいマエストロに導かれ、県民の皆さんのご意見も踏まえて充実を図り、商店街やボランティアによるコンサートの広がりも見られるなど、今やわが国を代表する音楽祭の1つに成長しました。 
 今年のプログラムは、過去に出演したソリストら豪華メンバーが勢ぞろいした「ガラ・コンサート」など、20周年を記念した盛り沢山の内容となっています。オペラファンの私としては、大好きなオペラ「トゥーランドット」の公演にワクワクしています。
 今回の出演者には、東日本大震災後に開催が危ぶまれたときに助けてくださった演奏家も含まれています。それは、スターン氏の弟子や薫陶を受けた皆さんで、スターン氏が始めた音楽祭を支えたいという思いがあってのこと。20回という節目の音楽祭は、改めてスターン氏が残してくださった遺産に感謝の思いを深める機会となります。「トリビュート to アイザック・スターン」です。
 スターン氏が特に力を入れたのが教育プログラム。「芸術文化を理解し楽しむ能力は子どもの時の体験が大切。最高の音楽を子どもたちに届ける」という理念のもと、第1回から県内の小学6年生を招待して「子どものための音楽会」が行われてきました。今回は、スターン氏の思いを引き継ぎ、さらに発展させるため、初めて都城市と延岡市を含む計4回の公演を行うこととなりました。 
 本県出身者として初めてNHK交響楽団のメンバーとなり、昨年、音楽祭に参加された池田昭子さん(オーボエ)は、中学生のとき宮崎でN響の演奏を聞き、このオーケストラの一員になりたいと決心されたそうです。「毎ステージ、今日初めてオーケストラを聴く子どもがいるかもしれない、私が体験したあの感動を得てくれるかもしれない、と思って吹いています。」とのこと(N響ホームページのインタビュー記事より)。まさにスターン氏の理念を裏付けするかのようなエピソードです。
 今年は、「若山牧水賞」も第20回となり、置県100年記念事業として整備された宮崎県立美術館も開館20周年を迎えるなど、本県の文化振興の節目となる年です。
 本県の貴重な文化的資産を県民みんなで守り、育てるとともに、それぞれの分野で人づくりや次世代の育成に取り組んでいきたいと考えています。

TOP


| 特集 | 県政トピックス(1) | 県政トピックス(2) | 知事コラム | 健康レポート | 神話のふるさと みやざき | 情報アラカルト |
| 旬感グルメレシピ | 県政番組・県広報のお知らせ | 読者プレゼントコーナー | 宮崎県の推計人口と世帯数 | 県政フォトニュース |