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県広報みやざき


 こんにちは!河野です
 「ドボジョ」という言葉をごぞんじですか?水の音でも聞こえてきそうなこの言葉の意味は、土木系の仕事に携わる女性のこと。
 近年、建設業やコンサルタント、官公庁など、土木の世界に続々と女性が進出しています。ヒロインとしてマンガのタイトルにもなりました。県庁でも初代ドボジョが平成8年に入庁。それから18年経った現在、23名の土木系女子が土木や建築などの分野で活躍中です。
 先日、現場で活躍する皆さんの生の声をうかがうため、「ドボジョ」10名と意見交換を行いました。参加者は、各地区の建設業協会の女性部長を務める経営側の方々や、企業や県庁に勤務する土木・建設や測量・設計の技術者の皆さん。
 建設産業で働く女性が増えていることの意義や課題について、女性の存在が現場に明るい雰囲気や活力をもたらす一方で、子育てとの両立や、現場の安全対策、トイレや更衣室などの整備、同僚男性や職場の理解、発注側の配慮が必要など、先駆者としての苦労話も交えながら、さまざまな意見をいただきました。
 特に印象的だったのは、母親が生き生きと働く姿を子どもに見せ、仕事のやりがいについて語ることが、将来の建設業を担う人材の養成にもつながるとの意見。これは建設業に限りません。女性の社会進出は、次世代の育成にもつながるわけです。
 また、「トンネルに女性が入ると山の神が怒る」という言い伝えがあったことや、実際、坑内の劣悪な労働環境などに配慮して、平成19年まで女性のトンネル工事への従事が労働基準法で禁じられていたという事実には驚きました。男女雇用機会均等法の施行が昭和60年。長い年月にわたる多くの方々のご尽力で、女性の活躍の場を広げる取組が、一歩一歩、進められてきたということを実感します。
 「ドボジョ」には、「けんせつ小町」という別名もあります。土木のみならず建築などに携わる女性も含めた愛称として、日本建設業連合会が公募で決定したもの。清音だけの柔らかな響き、随分受ける印象が違うものです。「ドボジョ」ないし「けんせつ小町」の活躍が、単なる担い手確保という意味を超えて、建設産業全体の活力や魅力の向上をもたらすよう期待しています。
 こうした動きを社会全体に広げるため、先日、126の企業を会員として、女性も男性もいきいきと活躍する宮崎を目指す「みやざき女性の活躍推進会議」が設立されました。今後、さらに多くの企業の参加をいただきながら、関係団体や行政の連携のもと、働きやすい環境や仕組みを整え、性別を問わずその個性や能力を十分に発揮できる社会を目指していきたいと考えています。

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