県広報みやざき

知事コラム

こんにちは!河野です

宮崎県知事 河野俊嗣(こうの しゅんじ) 宮崎県知事
河野 俊嗣(こうの しゅんじ)

8月下旬、在外県人会との絆を深め、県産品のトップセールスを行うため、5泊10日の行程でブラジル、アルゼンチン、アメリカを訪問しました。南米を訪れるのは、知事としても、また個人的にも初めて。

ブラジルやアルゼンチンまでは、アメリカ経由で、乗り継ぎも含めると24時間以上かかる長旅。ようやくたどり着いた地球の裏側で、イペーやジャカランダの花、フェニックスなど、宮崎でもなじみのある花木を目にしてうれしくなりました。

ブラジル、アルゼンチンでは、現地の県人会がそれぞれ創立70周年、55周年という節目の年に当たり、創立記念式典や交流会に参加しました。県人会は、移民一世や二世の方々が中心だった時代から、徐々に三世や四世の方々も多くなり、会員同士の会話はポルトガル語やスペイン語となっています。それでも、「ふるさと宮崎」に対する愛着や強い思いがひしひしと伝わってきました。また、県費留学生や技術研修員等のOB・OGが県人会活動を支え、本県とのパイプ役として大きな役割を果たされていることを実感しました。

ブラジルを中心とする南米は、戦前戦後を通じて日本にとって最大の移住地。ブラジルへは、本県から約4千人が移住されています。祖国を遠く離れ、言葉や文化、風習など異なる厳しい環境の中で、たゆまぬ努力を積み重ね、それぞれの国内で揺るぎない信頼と確固たる地位を築いてこられたことに深く敬意を表します。特に、生活が苦しい中でも学校を建てて教育に力を入れてこられた、その姿勢に感銘を受けました

ブラジルでは、日本の魅力を発信する拠点として外務省が整備したサンパウロの「ジャパンハウス」で、 本県の食やスポーツ、観光等の魅力をアピールする「みやざきの夕べ」を開催しました。元宮崎県警察本部長の野口泰氏が総領事を務める在サンパウロ日本国総領事館の協力により実現したイベント。当日は、𠮷川貴盛農林水産大臣にも御臨席いただきました。

宮崎牛ステーキやチキン南蛮、鶏炭火焼、冷や汁、焼酎などを提供したところ、特に注目を集めたのが宮崎牛。常時輸入されていないということもあり、〈早く宮崎牛を輸入したくて何年も待っている、食べてみてやはり宮崎牛は素晴らしい〉と話す方など、多くの卸売業者や、レストラン、メディア関係者などから賞賛の声をいただきました。

ブラジルの人口は2億人超。”未来の大国“は、貧富の差こそ大きいものの富裕層の数も桁違いです。また、日系人の活躍により、世界有数の親日国でもあります。物流、商流を整えて輸出に取り組めば、宮崎牛をはじめ県産品にも大きなチャンスがあると手応えを感じました。

今後も、在外県人会との連携を深め、これまで築いてきた人脈を大切にしながら、より一層、本県の魅力発信や販路開拓に力を入れ、「世界に開かれ、世界を舞台に躍動するみやざき」の実現に結び付けてまいります。

  • 宮崎県
  • 読者プレゼントはコチラから!

ページトップ
へ戻る