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知事コラム こんにちは!河野です

口蹄疫終息から10年

宮崎県知事 河野俊嗣(こうの しゅんじ) 宮崎県知事
河野 俊嗣(こうの しゅんじ)

あれから10年。平成22年4月に本県で発生した口蹄疫は、297,808頭もの家畜の尊い命を奪い、畜産業のみならず、地域経済や県民生活に大きな影響を及ぼしました。

終息に至るまでの130日間にわたる戦いは、決して忘れることができません。懸命に防疫作業に従事された関係の皆さまのご尽力に、改めて敬意を表します。この教訓をしっかり未来へとつないでいくことが私たちの使命です。

終息から5カ月後、知事に就任した私は、「口蹄疫からの再生・復興」を県政の最重要課題と位置づけ、「忘れない そして前へ」を合い言葉に、全力で取り組んでまいりました。

この間、全国和牛能力共進会で史上初となる3大会連続での内閣総理大臣賞、輸出の増加、アカデミー賞授賞式パーティーにおける3年連続での宮崎牛の採用などは、関係の皆さまの並々ならぬ努力の賜であり、心より感謝申し上げます。

一方、国内ではCSF(豚熱)が拡大し、アジアではASF(アフリカ豚熱)がまん延しています。口蹄疫を経験した本県としては、全国のモデルとなる防疫を徹底してまいります。

見えないウイルスとの戦いでは、中国に端を発した新型コロナウイルス感染が世界に拡大。県内でも感染が確認され、学校休業やイベントの中止、自粛の広まりなど、社会・経済に甚大な影響が生じています。早期の終息および復興を目指し取り組んでまいります。

グローバル化の進展により、人も家畜も感染症のリスクが高まってきています。「One World, One Health」(人も家畜も生態系の一員、人と家畜の健康は一つ)という考え方のもと、国際的な協力体制を確立して課題解決に取り組んでいく必要があります。過去の経験を生かし、本県としてもしっかり貢献してまいります。

平成22年4月 口蹄疫発生時の埋却作業

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