県広報みやざき

知事コラム こんにちは!河野です

第5波

宮崎県知事 河野俊嗣(こうの しゅんじ) 宮崎県知事
河野 俊嗣(こうの しゅんじ)

新型コロナウイルス「第5波」では、日本中がこれまでに経験したことのない感染拡大の波に襲われました。第4波をはるかに上回る爆発的感染拡大は、極めて強い感染力をもつ「デルタ株」の影響によるもの。

本県では、夏休みを前に県外との往来自粛を呼びかけたものの、8月に入ると県外由来の感染が拡大。これまでより一歩も二歩も早めに強い対策を講じる必要があると考え、お盆休みを前に最大限のブレーキを踏むこととし、8月11日、独自の「緊急事態宣言」を発令しました。

それでも8月中旬以降、宮崎市を中心にクラスター(感染者集団)が続発し、感染急拡大に歯止めがかからず、1日の感染者数が100人を超える日が続きました。医療提供体制のひっ迫が懸念される厳しい状況の中、より強い対策が必要と考え、国に「まん延防止等重点措置」を要請。8月27日から本県に初めて適用されました。

県民の皆さまや事業者の皆さまには、3度目となる県独自の「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」により、さらなるご負担、ご不便をおかけすることとなり、誠に心苦しく思い、知事として重く受け止めております。

9月に入り、ようやく新規感染者が減少傾向に転じました。ワクチン接種も進んでいます。引き続き、県民の皆さまのご理解とご協力をいただきながら、県民一丸となってこの困難な状況を乗り越え、地域経済や県民生活の早期回復を目指してまいります。

一方、コロナの影響により1年延期して開催された「東京2020オリンピック・パラリンピック」は、県民に元気をもたらす大会となりました。

オリンピックには、本県出身やゆかりの選手が13人出場し、5人がメダルを獲得。出場人数もメダル数も過去最多を更新しました。メダリストの偉業をたたえ、柔道男子監督の井上康生氏に「県民栄誉特別賞」を、スケートボード女子パーク銅メダルのスカイ・ブラウン選手(高鍋町出身)に「県民栄誉賞」を授与するとともに、本県ゆかりの4選手に「スポーツランドみやざき特別表彰」を行います。

また、パラリンピックでは、陸上競技女子400m(T20=知的)に初出場した外山愛美選手(宮崎市出身)が見事決勝に進出し、アジア勢トップの7位入賞。陸上競技女子走り幅跳び(T64=運動機能・義足)で6位に入賞した中西麻耶選手(延岡市在住歴)とともに、その栄誉をたたえ、「宮崎県スポーツ栄誉賞」を授与する方向です。

選手をはじめ監督・コーチなど関係の皆さまには、たゆまぬ研さんと努力により多くの困難や逆境を乗り越え、大きな感動と希望を県民に与えていただきました。心から敬意と感謝を申し上げます。

また、本県は東京オリンピック・パラリンピックの事前合宿として、8か国から6種目12チームの受け入れを行い、ほぼ全てのチームがメダルを獲得するなど好成績を収めました。やはり今回も「縁起の良い」「結果の出る」宮崎合宿!この経験を生かし、「国際水準のスポーツの聖地」としてブランド力の向上を図り、観光振興にも結び付けてまいります。

ポストコロナ社会を見据え、スポーツに希望の光を見出すことができたように思います。

(※このコラムは、9月8日に執筆したものです。)

本県へのまん延防止等重点措置適用の
決定を受け会見に臨む河野知事

  • 宮崎県
  • 読者プレゼントはコチラから!
  • ベジ活コンクール野菜料理レシピ

ページトップ
へ戻る