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知事コラム こんにちは!河野です

シンセン!新船!

宮崎県知事 河野俊嗣(こうの しゅんじ) 宮崎県知事
河野 俊嗣(こうの しゅんじ)

宮崎カーフェリーの新船「フェリーたかちほ」の進水式が、10月20日、広島県尾道市因島で行われました。

式では、宮崎カーフェリーの郡司行敏社長が、新船を「フェリーたかちほ」と命名。本県出身でみやざき大使の漫画家・東村アキコさんが、支綱(船と陸地をつなぐ綱)を銀の斧で切断すると、支綱の先につながれたシャンパンが割られ、勇壮な音楽とともに全長190mを超える巨大な船体が船台から滑り降り、水しぶきを上げて進水しました。

そびえ立つ巨体が動き出すさまは壮観。あまりの迫力に圧倒されました。このような場面に立ち会うことは生涯に一度あるかないか。ここに至るまでの経緯にも思いが至り、自然と涙が頬を伝いました。

支綱切断に使われる「銀の斧」は、悪魔を振り払う縁起物とされ、左側に3本、右側に4本の溝が彫られています。左側の3本は天照大神など3柱の大神、右側の4本は四天王を表すとのこと。

船名「たかちほ」は、日本神話ゆかりの地である高千穂町に由来。ファンネル(煙突)に描かれるマークには、「神武東征」伝説に登場する霊鳥「金鵄(きんし)=金色のトビ」が30年ぶりに甦りました。

当日は、船が進水する瞬間、サッと晴れ間が広がりました。暗闇から光を取り戻す「天岩戸神話」と重なり、コロナ禍で暗くなりがちなムードを明るく照らす希望の光を感じたところです。

新船は、これから内装工事や試験運航などを経て、来年4月に就航します。

船内は、南国宮崎をイメージした温かみのある内装となり、近年の旅行ニーズに対応して客室の半数を個室化、バリアフリーや感染対策も強化されます。また、トラック積載台数を増やして輸送能力を強化し、物流業界のドライバー不足や働き方改革などへの対応、モーダルシフトの推進(大量輸送が可能な海運への転換)が期待されます。

本県唯一の長距離フェリー航路は宮崎と神戸を結び、新鮮な農畜産物をはじめとする県産品を大消費地に輸送するとともに、県外からの誘客を担う、「本県経済の生命線」です。

来年10月には、2隻目の新船「フェリーろっこう」も就航予定です。新船が、「県民フェリー」として県民に愛され、多くの方々にご利用いただけるよう期待しています。

フェリー航路のご縁で、本県は神戸市と連携協定を締結しています。進水式の後、私は久元喜造神戸市長を訪問し、さらなる交流促進に向けて意見を交わしました。また、交流にお力添えいただいている「KOBE 三宮・ひと街創り協議会」の久利計一会長に、みやざき大使を委嘱しました。

県としては、神戸市との結びつきを強める中で、引き続き関係機関と力を合わせ、長距離フェリー航路の維持、発展に取り組んでまいります。

宮崎カーフェリーが制作した
新船プロモーションのイラスト

新船「フェリーたかちほ」と河野知事

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