宮崎県では、令和5年度に再造林率日本一を目標とする「グリーン成長プロジェクト」を立ち上げ、「循環型林業の推進」を柱の1つとして、平成6年度から抜本的な再造林対策に取り組んでおります。「伐って、使って、植えて、育てる」という森林資源の循環利用の確立に向けては、再造林により森林を育成すること。そこから生産される木材を建築物等に利用していくこと。そのどちらもが大変重要であります。
宮崎県木材利用技術センターでは、平成13年度の開所以来、本県のスギを中心とした森林資源の有効利用を図るため、木材の利活用に関する試験研究や木材需要拡大につながる新技術・新製品の開発を行うとともに、建築物等の木造化や木質化などの相談や技術支援を行ってきました。
将来の新築住宅着工数は減少することが予想されており、非住宅や中高層建築物の木造化・木質化などさらなる県産材の需要拡大が求められております。今後とも、地域の木材産業のニーズを把握し、新たな需要創出に向けた加工技術や新製品の開発などの試験研究や技術支援にしっかりと取り組んでまいりますので、関係者の皆様の御理解と御協力をよろしくお願い申し上げます。
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